2002年04月21日(日) |
こわいよ〜 (;_;) |
大統領選の第一回投票が行われました。 ここで上位2人が決選投票に進むわけですが。。。
選挙戦初期に1位だった現首相、社会党のジョスパン氏は3位。
現大統領のシラク氏が1位。
そして、2位に入ったのは、極右政党のル・ペン氏。
これはまだ開票結果ではなく、出口調査の結果なのではありますが。。。
え〜ん、極右はいやだ〜〜〜。(;_;)
先に極右政権が誕生したオーストリアでは、タクシーを呼ぶときに「オーストリア人(または白人)の運転手の車を」と言えるようになったんだそうです。以前はそう希望していても口に出すのは恥ずかしいことだと思われていたのが、いまは堂々と言えるようになった。これは小さな一歩だけれど、こういうことから先のナチス政権の暴挙のようなことが始まったのだと、以前ニュースでやっていました。
フランスがこうなるのはいやだぁ〜〜。
社会党のエース、オブリー女史はTVのインタヴューに応えて、
「こんなにショックなことはない。ここ数十年、わたしたちが、わたしたちの祖先が、一生懸命戦ってきたのは、極右政党がふたたび誕生することがないようにと、それを最も大きな目標に掲げてきたはずなのに」
と声を震わせて言っていました。
フランスは以前、一時期ナチスの傀儡政権を持っていた歴史があるので、多くの理性的な人たちはそのことを国家の恥としてきたわけです。
TVの解説者たちもショックを隠せない様子。
もしほんとうにジョスパン氏が決戦に進めないようなら、ここは意地でもスーパー嘘つきマ〜ンとTVの人形劇で謳われるシラク氏に勝ってもらわなくてはなりません。
頑張れ! スーパー嘘つきマン!!
『ヒマラヤ杉に降る雪』というアメリカ在住日本人家族(と原住民の子との交流)についての映画があって、映画の評価自体はあまり高くなかったようですが、外国に住む以上、いつどんな目に合わされるかわからないという、ただその1点がやたらとこころに染みて、観賞中に大泣きしたものです。が、現実の世界でも
ほんとにいつ、なにが起こるかわからない。
日本に住む外国人のみなさんが、こういう心細い思いをしないですむことを祈ります。 * 写真は番組の宣伝にもなっていることだし、著作権の問題は問われないと踏んでおきます。。。
** ああぁ、しかも、ジョスパン氏は今回の失敗の責任をとって、大統領選の後に、政治活動から引退すると発表しました。社会党にはほかにも優秀な男性、女性がいますが、彼が辞めちゃったら、もう復活は無理だと思うの。。。 発表の瞬間には絶望的な叫び声が上がっていました。
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