髪対策としては...どんどん、どんどん、ヘアケア用品のグレードアップを図りました。安物のシャンプー&トリートメントを使っているからいけないのだと。グレードを上げるたびに、髪がぐっと柔らかく、指通りよくなって、それでも、数カ月続けるとまた、傷んできて、仕方がないのでさらにグレードを上げる。その繰り返し。
身体のほうはボディ・シャンプーを使わなくなってから、毎日お風呂に入っても大丈夫なようになったのに、髪のほうは、最後の最後には美容院で売っているリッチなトリートメント剤を使って毎日トリートメントをしても、ぼさぼさな状態になってしまいました。
当時はまだ、合成界面活性剤が良くないなんて知識はなかったのです。
身体の調子が良くなったのは、油ものを意識して取るようにしたことと、身体が水に慣れたことが原因だと思っていました。
ずうっと昔、それはそれは昔、ロシアとポーランドのあいだにあるベラルーシという国に1年住んだときもやはり、髪はぼさぼさになりました。けれど、日本に帰るとほんの2,3日で柔らかい髪に戻りました。
(そのときは、毎日汗をかく生活をしていたからか、まだ若かったからか、身体のほうはなんともありませんでした。お湯が出なくて、1週間お風呂もシャワーも浴びられないなんてことはありましたけど...でも、そのときの経験のおかげで、お風呂に入らないというスキン・ケア法を実行できたことは確か。 人間、根性だっ!!(笑))
パリに住み始めてからも、一時帰国で日本に帰るたびに、髪の状態はすぐに良くなったのです。だから、硬水の地域に住む以上、髪の痛みは仕方ないのだと思いました。もともとパーマも染めもいつも美容師さんに驚かれるくらいかかりのいい髪でした。だから、硬水の影響も人より受けやすいのだろうと。
要は、努力は続けるけれども、あきらめることにしたのです。
|