荒ぶる魂

2004年01月16日(金) 女子プロレス界の新しい波、新しい風

13日の日記で、
女子プロレスというジャンルは遠からず消滅するのではないかと
書いたばかりだけど、何だか新しい動きが出てきているみたい。
15日のSAMURAIテレビの生ゴンで
フリー選手のユニットM's Style発足の記者会見が流されていた。
詳しくはここで見てね。

うーん。

昨年、全女を退団した堀田とフリーの下田が中心となり
全女からの退団者、jd’からの退団者などを引き連れ、
アルシオンに乗り込む形でAtoZが旗揚げされた。
堀田が社長、発足後間もなく引退した下田がマネージャーという陣容。

私は、この時、もしかしてこれで女子プロレスが息を吹き返すきっかけに
なるかもしれない、と思った。
それは単純に、選手数が多く、層が厚い団体が一気に出来たわけだから
これなら「試合」をきっちり見せることができるんじゃないかと思ったのだ。
新人、若手、中堅、ベテラン、
飛び技や関節技を得意とするスリムな選手から
堀田のような(技も体重も)重量級の選手まで。
マスクウーマンもコミカルレスラーもビジュアル系も。
それに加えて下田がフロント専任になったこと。

私は神取さんのファンであり、
従ってLLに一番がんばってほしいと思ってはいるが
女子プロレスの状況はもうそんな団体ラブにこだわってはおられない。
とにかくどこかの団体が成功して、
女子プロレスというものを世間に発信してくれないと、
本当にやばい所まで来ていると思う。
だから、A2Zには期待していた。

だが、退団者が相次ぎ、選手の数が減ってくるにつれ、
試合そのものよりも、暴走社長などのギミックで引っ張るようになった。
(選手数が少ないとそういうものに頼らざるを得なくなるのは
LLでも目にするところ。)

非常に残念な気持ちでいたところにフリー選手ユニット結成のニュース。
リンク先のニュースにもあるように、
大向、吉田、AKINO、中西の4人が発起メンバー、
それにbaby−M(A改め)、元jd’の賀川照子、
元A2Z練習生の遠田が加わった形。
人数や選手の人気、知名度、技術レベル的には、
既存の団体とどっこいどっこいといったところか。
それぞれが自分のスタイルに合ったマットを選択しながら
2ヶ月に1回の自主興行をやっていく方針。

とりあえず私は、「その志や良し」と思う。
新日本の上井氏からの強力を取り付けてあったり、
(高山堂のマネジメントとの噂もあったり)するなど
打つ手はきちんと打ってあるあたりも、中々クレバーでいいと思う。

あとは、個としての選手と、集合体としてのユニットを
どうプロデュースしていくか。
しっかりしたビジョンを持って、
その役割をきっちり出来る人間がいるかどうかが
成否の分かれ目になるのでは?
(これが高山堂なのかもしれないが)

このユニットの発足で既存の団体は
多かれ少なかれダメージを受けるだろうが
それはもう仕方のないこと。
(真っ先に影響を受けるのは当然A2Zだろうけど)
女子プロレス界全体のことを思えば、
とにかくどこでもいいから成功してほしい、というのが私のスタンス。

補足しておくと、ここで書いた「女子プロレス界」には
ガイアは入ってません。
現在一人勝ち状態のガイアは、
このままマイペースで女子プロレスらしい女子プロレスを
続けていってほしい。
ガイアの勝因は、
ちゃんと戦略的に考えられるフロントがいることだろうと思う。

それにしても、「新しい波」「新しい風」というのは
未来志向で力強いフレーズだが、
これが合体して「波風」という熟語になると
とたんに意味が違ってしまうのよね・・・F^_^;


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