にあ日記
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酒と薔薇の日々(目次の★は更新分)酒(過去)薔薇(未来)


2004年12月12日(日) ヴィタール的記憶

昨日ヴィタールを見て想い出したことがいくつかあった。

実はかつてワタシがとても大好きだったある人も、
今、ほとんど記憶がない状態にいるのだ。
今は会うことも叶わないし、今後記憶が戻る保証もないらしいけれど、
つい最近、誕生日に花を届けてもらったらとても喜んでいたらしい。
自分が忘れてしまっても、自分を覚えてくれている人がいる−−
それはどんな感覚なのか、想像もできないけれど。
忘れられて悲しい、と言うよりも、宙に浮いてしまったような気持ちが
少し「“ムコウ”で待っている間の涼子」と重なった。

そして、昨年逝ってしまった我が友のこと。
前日まで彼女がつけていた日記には、
まるでそうなることを知っていたかのような記述があった。
今でも残る彼女の日記へのリンクやメールアドレスを、
ワタシは未だに消せずにいる。
沢山の果たせなかった約束や形見の指輪が、たまに迷ったとき
ワタシの背中を押してくれたりする。

そういえば自分は、かつてある人と約束をしたことがある。
彼は鍼灸の開業医なのだが、鍼灸の免許を取るにも解剖学が必要で、
その人が解剖をしていた当時、どういった経緯かは忘れたが
「左手だけあげる」約束をした。
もし自分が死んで、内臓はドナーになって誰かに回しても、
左手のみはヤツが開くという約束だった。
よく考えたらもう開業してるんだから、解剖する事なんて無いんだけどね(苦笑)

なんだかヴィタールという映画とかぶる記憶があるっていうのも
ちょっと変な話だが、だからこそ余計思い入れが強くなったのかもね。





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My追加

西行の詩です、いい詩だよね。


にあ めるくれ! HP「第8病棟」