モリハルゆ記

2010年03月15日(月)

 「モリハルさん、そんなこと言わないで下さい・・・」

 事務職の女性を泣かせてしまった。彼女は目がしらをハンカチで押さえながら、まるでモリハルから逃げるように席を立ってしまった。

 「ふ〜、スマン・・・」

 



 先週末、娘の唯ちゃんが通う保育園で卒園式が執り行われた。唯ちゃんの卒園は再来年なんだが、モリハルは保護者で組織する『父母の会』の会長さんなんで、挨拶するため出席したってわけだ。

 知ってる人は知っているし、知らない人は知らないだろうが、モリハル会長、人前でお話するのが大好きだ。昨年度までの父母の会は、運動会とか発表会、卒園式の挨拶を、会長さんと副会長さんの順番で行っていた。今年度の役員人事でモリハルが会長に就任したので、改革第一弾「すべて、ワタクシ、会長が挨拶いたします!」と権力を振りかざしたら、あっさり承認された。どうもみなさん挨拶嫌いらしい。

 とにかく、卒園式は会長として最後の表舞台だ。原稿を覚え、振りをイメージトレーニングし、オチを推敲した。晴れて当日、天候も晴れ、嬉々として挨拶に臨むと、その前に卒園する園児一人ひとりに、卒園証書が園長先生より手渡された。

 「ありがとうございます」と4月から小学校に入学する子供たちが元気よく応え、その後保護者達の前に向かい「大きくなったら、○○になります!」と宣言する。そんな演出なんだが、一番目の園児は「大きくなったら看護婦さんになります!」という微笑ましい抱負だった。問題の二番目の園児、「大きくなったらお母さんのようなお母さんになります。お母さんどうもありがとう!」と宣言した。会場にいた全保護者ならびに家族の方々、園長先生はじめ先生方、他職員、父母の会会長、すべての大人の涙腺が決壊した!

 その後の園児は、「フィギュアスケート選手になります」とか「ヒーローになります」と、他愛もない夢だったのだが、琴線に触れた大人たちは涙、涙の世界になってしまった。無邪気な心は、邪心ある心に感動を与えるんだね!

 ってなコトを会社で話したら冒頭の状況になってしまった。彼女には2歳の息子さんがいる。だいぶ先だが、卒園式には心して挑めよ!


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モリハル [MAIL]

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