* *

2007年05月10日(木) 外部記憶装置としての記述


最近日記も書かずに何をしていたかというと、某社の入社試験に向けて珍しく勉強なんぞしておりました。その前の書類審査の段階でもかなりの時間をかけて志望動機書なんぞを書いてましたし、勉強も真面目にしてたんですけど、今日行った入社説明会が
かなりS・H・I・Tでした…
なんであんな人がサービス業で取締役なんだ…。しかも試験が事前に見た例題と全然違ってかなり簡単だった…なんで例題であんなハッタリかましてたんだ…俺の勉強時間を返せ…。条件とか仕事内容とかはいいのになー。
とゆーわけでさらに悶々としております

会社が良いのか悪いのかって何を基準にしたらいいのかよくわかりませんなぁ。業務内容?条件?人間?まーそれなりの優先順位は自分の中にあるけど、忙しくても頑張りたいと思う仕事であっても、友人みたいに朝から終電まで1分の休憩も無しで半月ずっと休み無しってのはさすがに嫌だしなぁ…ものには限度ってものがある。人間関係は入ってからでないとわからないし。
諸星大二郎が会社という正体のよくわからない存在、というか「芯」の所在がよくわからない存在について怖い短編をいくつか書いてますけど、今日その意味がちょっと分かった。何を持って良いとするのか判断がつかん…!

まあ悶々としつつもせっかく有給とったので帰りに映画見てきました。
恋愛睡眠のすすめ。www.renaisuimin.com/
ガエル・ガルシア・ベルナル、まさかのネコ耳。
最初から最後までガエル君のあまりのヘタレぶりに大・興・奮でした。かわいいよ、かわいいよおまえ、どうにかしたい!!!!あああああうちの隣にもあんな人がいてあんな奇行をして夜中にベッドでめそめそしたりしてたら最高なのになあ!!!
とにかく失敗してばかりのガエル君の奇行がおかしくて萌えてしょうがなかったです。ハァハァ。あと造形物がとにかくかわいかった。段ボールとかセロファンとか、見ているだけでほわーっとします。
話もわりと好きです、こーいう、どーにもならなくて内的な世界を悶々としてる感じ。すごい泣ける!とか感動!とか考えさせられた!ってことはないですけど、ガエル君演じるキュートな奇人の脳内をおじゃまさせてもらってとってもすてきな気分転換になりました☆ネコ耳万歳!


以下、最近あったこと備忘録。

■都市伝説
会社のちょっと公な場で挨拶をする機会があったので、何かいい季節の話のネタはないかなーと探していたところ、「五月の話」とかで探していたせいか、「トトロの都市伝説」というのを見つけてしまいました…
これって有名なのかもしれないですけど、怖すぎる。本当に怖い。会社で先輩と背筋を凍らせておりました。もうトトロが楽しく見れないぜ…!
もちろん単なる都市伝説ではありますが、それが噂だけでなく実際怖く感じるってことは、あの作品にもともと多少不穏な陰があるってことなのかもなぁ。
怖いのどんと来いってかたは「トトロ 都市伝説」とかでググるとめちゃくちゃ出てきますのでどうぞ…


■友達の個展に行った
絵描きの友達がプチ個展を開きました。絵描きの友達とゆっても彼女の絵を見るの自体が初めてでした。絵はなんだかあったかくて、それでいて奇妙に歪んだところがあって、いままで普通にあそんでいた友達の奥にこんな世界が潜んでいたのかと思うと、不思議な感じがしました。
そこの会場のカフェスペースにその子の友達がいっぱい来ていて、若者らしいオーラをふりまきながら場をもりあげているあいだ、私はなぜか片隅で、初めて会った50歳の絵本教室事務のおばさまと個人的にとっても盛り上がっておりました。だって中学のときに「白痴」を読んで大学で露文科に行ってたとか言うんですよこれが興奮せずにいられましょうか!あ〜ドストの「白痴」の猟奇的ラストの素晴らしいほどのうつくしさについて初めて語れたよ…!うれしい!
そのロシア方面だけでなく、年上のひとってやっぱりすごいなとあらためて思いました。いろいろなことを知ってて、話してるだけでためになる!
それからおばさまと仕事の話、落語の話、浪曲の話などいろいろしていたのですが、酔っぱらってきたおばさまに「あなた、変な子ね!今じゃほとんどみんなロシア文学なんて読まないのよ、そんなんじゃ本当に生きてくの大変ねえ!これからもっと大変よ!」ってすげぇ何回もいわれた。
たいへんなのかー…。


■スパイダーマン3も見た
なぜか家族で見に行ったんですが、予告が延々と続き、本番がさあ始まるぞというときになって、父親が
「あれ?なんだこれ?海賊のやつ見にきたんじゃなかったっけ?」
とか言いやがりました。
いやまあ同じ連作で同じ3作目ではあるけどさあ!あれだけスパイダーマンスパイダーマン話しててチケットにもスパイダーマンって明記してあったとゆーのに何を聞いていたんだおぬしは…!そもそもパイレーツオブカリビアン3まだ公開してないし!父親がボケてないか不安になりました…。

映画はとにかくハリーが気になりまくりでした。
ハリー好きとしてはもっとハリーを出してほしかったけど(ハリーとの決着は次に持ち越しでもよかった)、今回のでも十分感動しちまったし…複雑だ。ゴブリンのくせに戦闘シーンがほんとにかっこよかったし…それも複雑だ。しかしハリーはほんとにジェームスディーンに似とる。あの悲しげな、傷ついたみたいな目、それだけでまぶしすぎて見てられないですわぃ…複雑だ。

内容はぎっしりつまってておもしろかったしギャグ部分はすごい笑ったしうっかり感動もしたので今作もとてもよかったと思うのですが、やっぱり続きも作ってほしい…!
スパイダーマンはニューヨーク以外の街には行かないのかな、次とかで東京の平和は守ってくれないのかなぁと思ったんですけど、考えてみればスパイダーマンってこれくらい高いビルがずっと続いてるとこでなきゃ活躍できないですよね…東京じゃ新宿周辺くらいしか活躍できないかも。

あとはテーマソングがスノウパトロールだったけど、意外とパンチ不足だったなー。1の「Hero」とか2の「Vindicated」とか「We Are」とか、曲聞いてるだけで新陳代謝がよくなるかんじがしましたけどね。


■猿島行った
横須賀から船で10分、東京湾唯一の無人島。大きさは日産スタジアム4個分らしいです。サッカー好きですら大きいのか小さいのかよくわからないサイズですね。それに無人島といっても住んでないというだけであって、観光客はめちゃくちゃいました。
島には戦時中の要塞跡がたくさんあって、トンネルとかはけっこう怖くもあり。そんなスリルを味わいつつも(友達がそれ見て金田一の殺人事件の話とかするんだもんよ…)、天気が最高によかったので、レジャーシートひいて「猿島ビール」とやらを持ち込んでぼーっと寝転がりました。よい休日だった!
↓トンビ激写

そのあと横須賀の米軍関係者がうろうろしてることで有名な「ドブ板通り」にいってみたら、こんな気になる店がありました。
トムとジャックの入り口が別…!入る勇気がなかったですよ。



■RENTってなんだ
友人が超おすすめだというので映画「RENT」を借りてきてみました。
わりと前から気になってたのでノリノリで見たんですけど、あれ?あれ…?なんだろ、これ…。わたしミュージカルもの好きなはずなんだけどな…。サウンドオブミュージックもウエストサイドストーリーもムーランルージュもヘドウィグアンドアングリーインチも世界中がアイラヴユーも大好きなんだけどな…。
まず残念でかつ致命的なことに、ひじょーに個人的な好みの問題ではあるのですけど、出てくる歌が好きになれなかったです…。いちばん最初の曲「Seasons of Love」はちょっとよかったけど、他は全然グッときませんでした。ここまで曲がたくさんでてくるのにひとつもツボに来ないって不思議だ。どれもさらっと聴けてしまって少しも耳に残らないんだよな…。
それから、登場人物がどいつもこいつも何してんだかよくわからず。正座させて「おいおい、義務も果たさず権利ばかり主張しちゃだめだぜ…!」とまともに諭したくなってしまった。サイバーシティの抗議ライブとかどう見てもイタかったし。ただエンジェルはよかった。
あとは舞台で見たならまだ迫力があって楽しめたと思うのですけど、映画的な盛り上がりとか「これからどうなるのかなー」と思わせる点がなかったので、全体的にだらだら流れてしまった気が。最初から最後まで別に好きじゃないアーティストのミュージックビデオを延々と見せられているような気分でした。特にニューヨークでていってサンタフェで暮らしてそこでいろいろ考えた挙句帰ってくるとこなんて、本当に映画というよりただのミュージックビデオでしかないわけで〜。せめて曲が好きなアーティストだったらミュージックビデオでも楽しいだろうけどさ。

友人に感想を求められてるんですけど、なんて答えればいいのやら!


桐野| HomePage