すず子さんのボヤキ。
モクジ|カコ|ミライ
涼野くんが事故りました。
原チャで交差点を横断中、右折車と接触。 ま、良くあるといえば、よくある事故です。
で、奇跡的に打撲と顔面擦り傷で済んで、 骨折とかそういう怪我はなくて済んだ。
日曜日。 珍しく早起きして、部屋の掃除を済ませたら、 まったりしてきてテレビ見ながらウトウト・・・。
そこにケータイが鳴る。
・・・涼野くん?
珍しい。。。
「もしも〜し。どしました?」
「あ、すずさん?・・・涼・・・・で・・ど・・・」
ブチッ。
ケータイ、切れる。
なんだっつーの!!!
わたしの快眠妨害しといて、嫌がらせかいっ!!!!
でも。
切れてしまったケータイを見て。
・・・悔しいけど、ものすごく気になる。
かけ直そうかどうしようかと、考えてたら、また鳴った。
「はいはい? 日曜の昼間から嫌がらせですか〜ぁ?」
「ごめんっ!!すずさん。ここ、電波悪くて。 あのさ、・・・オレ、事故ったんだよね。 で、ちょっと今、病院来てて。 だから今晩行けないから、みんなに伝えといて。」
「へっ?!なに?事故った?!大丈夫なの?!」
「ま、今日は様子見でそのまま病院だけど、 きっと明日には退院できるでしょう、って言われてるから。 大丈夫だから。」
とりあえず、病院を聞き出し、家を飛び出す。
で、病院行って、涼野くんに会う。
「・・・すごい顔だねぇ。 でも、それで済んで良かったよね。 緊急メールで『涼野くん、危篤です』なんて 洒落にならんわ」
「ハイ・・・。すんません。当分原チャには乗りません」
しばし、こんな内容を繰り返す。
「すずさん、ゴメンね。誰に連絡したらいいのか わかんなかったから。 とりあえず、すずさんにしとけば皆にはちゃんと伝わるかと思って。 だから今晩は、すずさん、ちゃんと行ってくださいね」
「・・・わかったよ。わたしゃ連絡係かよ。 わざわざ見舞いにまで来てやったのにサ。」
「・・・スミマセン。でも、オレ、来てって頼んでないし・・・」
「・・・相変わらず減らず口は健在なわけだ。 肋骨の1本か2本くらい、折っときゃよかったのに!」
「まぁまぁ。 すずさんだけが頼りだった、ってわかってくださいよぉ♪」
・・・なんなんだよ、この「♪」は〜っっ!!!
「ハイハイ。 良い子の皆さんは安全運転だから どっかの誰かさんみたいにかっこ悪い思い なんてしないよね〜?って、言っといてあげる。」
結局、病院に顔を出した=涼野くんが連絡したのは、 私だけだったらしい。 冷静になれば、これだけ二人きりでいたのに、 ずっと知りたかった核心には全く触れることなく、 おたがい、減らず口の応酬に終始して、 じゃ、お大事にね、なんて気遣いも見せて 私は病院を後にした。
ん〜〜。 なんとも、微妙。。。
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