TOHGA嬢の生活



あったかスープの会と、親友の誕生日 〜前編〜

2001年11月19日(月)

 始まりは、二週間前。。。

 その日、受講している講義がもっとも重なっている みあーん(仮名)と廊下を歩いていたら、とある張り紙がアタシの目にとまった。

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「あったかスープの会♪」

 日時 11月19日 十一時頃から
 場所 め○み荘(学内にある日本家屋調の建物の事)

 みんなでスープを作って食べる、親睦会に参加しませんか?
 参加希望者は、生徒相談室まで。

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 アタシは、好奇心旺盛かつ金欠気味な大学生である。

 生徒相談室主催のこの会に、一体どんな奴らが参加するのか?

 それに、これに参加すれば一回分の食費が浮くではないか!(参加費等は全て、主催者持ちであった)

 これは、行くしかないだろう!
 同様に乗り気なみあーん(仮名)と共に生徒相談室へと足を踏みいれて行く。ちなみに二人とも生徒相談室を訪れるのは、初めての事だった。。。


 そして、待望の当日。

 二限に授業があるみあーんは途中参加なので、友人のサチコを「タダ飯」の甘い言葉で誘ってめぐみ荘へと向かう。

 そこで待っていたのは、カウンセラーの先生2人と見知らぬ生徒が1人だけ。どうやらその他の生徒は全て、途中参加組らしい・・・。
 サチコを誘って、良かった。これではあまりに淋しすぎる。

 しかし、ある意味この人数で良かったのかもしれないと、後に実感する。

 何故なら、ほとんど初見に近い人と共に料理をするのだ。野菜を切って煮るだけの料理だとしても、それぞれのやり方があったりするのだ。「船頭多くして船山に登る」とはよく云ったモノで、みんなでああでもない、こうでもないと云いながら調理してゆく。とりあえず、失敗するような事態には陥らなかったが、やはり例え煮崩れるとは云っても、根物は水から煮るべきだと思う今日この頃。
 色々と小さな事件はあったが、結構楽しかった。

 そして、丁度スープが出来上がる頃にやってくるみあーんと、その他大勢。
 アタシ達や先生もいれて、二十名程度が集って黙々と食事会が始まった。

 天気が良かったので、日当たりの良い縁側にそれぞれ好き勝手に散らばってしまったのであんまり親睦会と云う感じはしなかった。でも、その分堅苦しさがなくて、非常に良い。
 スープもなかなか美味にしあがって御満悦の時に、アタシとみあーん、サチコは、ちょっとした恐怖体験を味わう事になってしまった。

 アタシ達は、縁側にあった小さな卓に固まって食事していたのだが、その卓に、もう1人「ナカオ(仮名)」のネームプレートを付けた(一応親睦会なので、みんなこれを付けていた)女性が相席していた。その彼女が、何やらボソボソと呟いているのだ。
 独り言、なのだろうか? それにしてはやけに文章が長い。絶対何か、「語って」いる。しかし、すぐ傍にいるアタシ達にすら聞き取れない程の小声なのだ。
 そして・・・

ナカオ(仮名)氏「○×△◇▽。ぶふっ ぶふふふふふふふふ」

 ………!!!

 この瞬間、アタシの一部がパニックでショートした。

 ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!!

 意味もなく身の危険を感じるアタシ。 
 話かけてはイケナイ。あの手の人種に気に入られたら厄介だ(過去に経験済み)

 取り敢えず動揺を隠す為、いつも以上に雄弁を振るってみる。
 すると、なんとどうやらアタシ達の会話に参加し始めたらしいナカオ(仮名)氏。明らかに、アタシの世間話に反応している。しかもその合間にも、器用に独り言トークも続けている。

 必死に彼女の事は気にせずにその場はやり過ごした。
 後に、みあーんとサチコがこう云った。

「あの時TOHGAちゃん、怯えてたでしょ」

 だってホントに怖かったんだもの。


 さて。話は変わって、実は今日は親友のイケタニ氏の誕生日だった。
 しかし、ちょっとこのス−プの会で喋りすぎてしまったようだ。
 やむなくこれを前編とし…

 後編へ続く!

 < あの時、ああしていれば…  …見る?  この時は知る術もなかった… >


TOHGA [はい、もしもし?] ここで逢ったが
人目!!