スコヤカな時間
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夕方近くのこと。
突然、20代くらいの男性が事務所に入ってきた。 お客さんかな?と目をやると、その人は何やら言っているけど聞き取れない。 その人は何も言わずにドアをあけて入ってきて、途端に何かを言い出したので 私達は席についたままの状態で、ん??とその人を見ていたら・・・。
その人は英語を話していた・・・。
自称観光都市の我が街は、冬になると観光客に占める外国人の割合がぐっと増す。 特に、香港・台湾は北海道ブームらしいので(たぶんまだ続いてると思う) 街を歩いていると、聞きなれない言葉を耳にすることもしばしばだ。 しかもその人たちはぱっと見た感じでは、日本人と変わりないので言葉を聞いてみないと あら、外国人なのねと気がつかないのだ。
そんなわけで、事務所に入ってきた人もたぶん香港か台湾の人だろう。 (日本人なのにわざわざ英語を話すってことは考えにくいので)
で、その英語。 私は彼が何を聞いているかがわかった!!(といっても簡単な質問) それで、さっと英語で答えることが出来たら拍手喝采モノなんだろうけど そのとっさの一言がいえなくて、ただ首をブンブンと振ってしまった。 ブンブンと振るっていうことは「No」っていう意味なんだけど、それすら言葉にならなかった・・・。 するとその人はさらに質問をしてきたんだけど、私はこれまた何もいえずに首を縦に振る。 これも「Yes]ってことなんだけど、それも言えなかった・・・。
私は何のために英会話教室に通っていたんだろう・・・。
それで、その人は納得した様子で事務所を出て行ったんだけど。 私は正面玄関の方を向いて席についてる状態なので、他の人はどう反応したかわからないけど たぶん、その人は私と会話?してたような気がする。
その人が出て行ったあと、今の日本語じゃなかったよな?とオジサマ達は興奮状態で 私が英会話教室に通っていたってことを知ってる人も何人かいるので 「あろえが何て言うんだろうと思ってたよ〜」とか冷やかされた。 何を言うとかいう次元の話じゃなかったけどさ。 ていうか、みんなはどうしてたんだろう。 ただ固まって見てただけなのかな?それっぽい気もするけど・・・。 かたや、私がその人の英語をわかったということで、なぜかスゴイ!とはやし立てられたりで ほんの数十秒、その人が来たことで事務所のテンションは一気に上がってしまった。
それにしても、突然の出来事で心の準備も何も無い状態だったにしても 「Yes」「No」すら言えない自分が情けなかった・・・。 これってやっぱり場慣れしてないからってことで済ませていいんだろうか?? あー、情けない。
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