精虫の、抜けたひとのやふに、
後戯もなくお蒲団から出て逝きます。
わたしは逝けなかったので、後始末を
しやふとしたけど、背中にあのひとのけはひも
感ヂラレナひから、おばいぶにつけた
ル〜デサックを取り落とすほど淋しく、
あら、あのひとの出したのが、おなかに、
おへそに、伸びて逝く。
これがほんとのビヨ〜ンの妻。
つまらな過ぎて、生まれてすみません。
みんな、きっと、あのひと以外は、
わたしのことを不潔に思うでせう。
わたしはおとこにだらしがないのです。
せんだって、小部屋でおてむぽ挿しを
あのひとにしていだたきましたところ、
あら、だうしてずっと、抱ひてくださるの、
とあたまがじんと、痺れるやうになつて、
とても不思議だつたの。慣れないことを
すると、いつもかふいふこころもち。
めずらしひひと。といつたら、
あのひとは、わたしがあのひとではない
あのひとには、ちいとも愛されていなかつたん
ぢゃ？と答へました。さふかもね。
わたしは性愛しかしりません。
おかしなものですね、かわいさふなお顔の、
とりっきぃなおんなのこ。いんらんなんて、
ワイチンなことば、よくあたしに言ふわね。
みんな、けだもののくせに、ずるひわ。
おてまんこされたら、あふんと、いふくせに。
みんながなんと言つても、わたしは
生来のオメカケ性は治りませんの。
ほとんどビョ〜キなんです。
あらいけなひ、年がばれるわ。
あのひとの、日記を読んだわ。
あのひとは、勇気のあるひとです。
ありがたくって、涙がでちゃふわ。
どうせ淫汁しか、出せない癖に、
なんて言はれても、いいの。
大切に、泣きました。
これからデ・レ・ソ・リの
ヨン粒飲み込んで、おしごと。
あのひとの、ところでおしごと。
あのひとは、もうあのひとではなひ。
かだふかは、しらなひ。
へれなのマスカレ〜ドをつけて、
贅沢は敵だといわれても、
洋装にして、パ〜マネントで
いちにち職業婦人よ。
いんらんでもいいぢゃなひの、
わたしたちは、生きていさえすれば、
いいのよ。と言つてみたひな。