同じ空の下で。
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2002年01月12日(土) |
フットボール観戦記 in England (part 3) |
試合開始後から、主導権はチェルシーが握る。 おしいシュートも何度か見ることができた。
その度に、ゴール裏は総立ち。 拍手、ブーイング、トッテナムをけなす言葉。 もう何でもありである。
汚い言葉を学びたのなら、サッカー場のゴール裏を薦める。学校じゃ、絶対に教 わらない言葉が飛びかっている。
そうこうしているうちに、チェルシーのストライカーである ハッセルバインクがゴールをきめる。 興奮の渦がスタジアムを包む。
隣の、おやじは飛び上がり、逆のややインテリのおやじは 涙目、前の若者2人組は、抱き合って喜んでいる。 各々が、各々のやり方で、喜びを爆発させている。
その後、膠着状態が続き前半が終了する。 あっという間の45分であった。
それにしても、トッテナム、しいてはイングランドのスターである、 シェリンガムが試合に出ていないのが悔やまれる。 あの、ろうかいかつ、華麗なプレーを生で見てみたかった。
それとは、逆に、イタリアサッカー界の1時代を築いた ゾラのプレーを見れたのが、非常にうれしい。
しばしの休憩の後、後半が開始する。
後半開始そうそう、トッテナムの逆襲が始まる。 防戦一方のチェルシー、ゴールを割られるのも時間の問題 だろうと思った瞬間、目の前で、ゴールをきめられる。
シンと静まるスタジアム、一角だけが、大盛り挙がりである。 はたから見ていると、その喜びようが面白い。 蜂の巣をつついたようなさわぎである。
気を取り直して、試合再開。
どちらも、これといったチャンスが巡ってこない。 両チームとも、選手交代で流れを掴もうとするが それもうまくいかず。 こーいうときは、おのずと、セットプレーから得点が生まれるものだ。
後半30分すぎ。 ゴール前で、ファールを受ける。
時間帯、場所、すべてが、チェルシーの得点を期待させる。 キッカーはゾラがすでに退いていたため、ハッセルバインクが務めるようだ。
スタジアムに緊張が走る。 37264人の視線が一つに集中する。 主審のホイッスルの数秒後、 スタジアムは再び、興奮に包まれた。ただ、先程よりも、さらに大きな興奮だ。
そう、ハッセルバインクの右足から放たれたボールが低い弾道を描き、 ゴールに突き刺ささったのである。
その後、絶対的なピンチを招くが、キーパーの超ファインセーブで逃れ、 15分をしのぎ、チェルシーがロンドンダービーを収める。
初めての、イングランドサッカー、身に染みる寒さ、目の前に広がる緑、隣のおや じ、全てが全て僕の頭にしっかりと刻むまれた。
(ということで、来週も行ってきますーー)
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