霞的迷想



雨のこと。

2002年05月18日(土)

 今日の仙台市内は雨だった。多分昨日も雨だったんだと思うけど、家から一歩も出ていないと記憶はあやふやだ。

 天気予報を見て雨マークが出てたりすると、大して理由もないのにいやだなッて気持ちになったりするんだけど、実際に雨が降ってるときには、何故か結構な確率でほっとしたりもしている。

 多分、本当は雨はあまり嫌いじゃない。
 あまり嫌いじゃないということは、どっちかって言うと好きだってことだ。

 実は私は結構な帯電体質で、乾燥している時期には一時間に何回も、あたりにぱちぱちくんを振りまいている。人体同士の静電気発生で、肉眼に見える火花が散ったこともあるとなると、かなり冗談ごとではなくて、思い出すにつけてその節はごめんと謝りたくなったりもして。
 で。あたりの空気が潤っていると静電気っておこらないものだから、(少々乾燥肌の気もある。あぁヤダヤダ)もしかしたら、雨が好きだと思うのはそのためもあるのかも知れない。

 だけど、肌で感じる雨の気配も嫌いじゃないけど、私が好きなのはむしろ雨の臭い。うちの近所には小さい公園があって、(まぁ、それでなくても結構山のところなんだけど)雨が降ってるときに通りかかると、そこに植わっている木や草の、何というか「緑色」の臭いがいつもより濃く、だけど柔らかな感じで漂ってくるのが、心地良い。特におなかがすいてたり、疲れているときに雨の気配を感じると、少しだけ、体も軽くなったように思えてくる。

 ……なんてことが言えるのも、今日の雨足がそれ程激しくなくて、どこかに遠出するわけでもなかったからかな。
 きっと、傘をさそうか迷うくらいの、さぁぁという細かい雨が好きなんだろうな。

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