サルビア山荘にて

2004年03月10日(水) 愛の子

彼女は厳格でさまざまな規則に縛られた世界に
嫁に来た。

跡取りとしての男の子の出生を強く求められた。

結婚後なかなか身ごもらなかったが、
ついに赤ちゃんを産んだ。

女の子だった。

でも彼女は内心ほっとしていた。
女の子でよかった。
これで一生自分の子供としてともに生きていける、と。

ところが周りのものが言い出した。
女でも跡取りとして問題ないだろうと。

彼女が気の病に臥したのは
わかる気がする。


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くま56 [MAIL] [HOMEPAGE]

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