東横線の祐天寺に カーナピーナというカレー屋さんがあった。
今でもあるのかどうかは私は知らない。 学生時代(20年近く前・・・もうそんなになるのか) よく通った。
ちっちゃい店で、 店内ではいつもユーミンがかかっていた。
とろみの少ない本格的なカレーで、 辛さは、 マイルド、 セミホット、 ホット、 ベリーホット、 スペシャルホット、 の5種類があったと思う。
私がいつも頼んでいたのは マトンのセミホット中盛だった。
下から2番目の辛さであるにもかかわらず 私にとっては十分な辛さであったし、 量も十二分にあった。
たまにスペシャルホットを頼む客がいて、 無愛想な主人は 「多分食べられないですよ、 もったいないからベリーホットでも十分辛いですよ」 とそっけなく断っていた。
スペシャルホットを食べるには、 まず主人に顔を覚えてもらわなければならなかった。
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