Perfume、米野外フェスに 変わる海外進出の意味(朝日新聞 2019.04.13)女性3人組テクノポップユニット「Perfume(パフューム)」が、米国カリフォルニア州の砂漠地帯で毎年恒例の大型野外フェス「コーチェラ・フェスティバル」に14、21日(日本時間15、22日)に出演する。過去にはレディー・ガガらが出た大物ぞろいのイベント。垣間見える、日本のアーティストの海外進出事情とは。コーチェラは、1年の音楽シーンを占う注目のフェスと言われる。日本勢は過去に「X JAPAN」などが出演した。多くの演目がユーチューブで生配信され、昨年はビヨンセが話題に。今年はアリアナ・グランデや韓国の女性グループ「BLACKPINK」も出る。「夢だったから、すごくうれしい。できることは全てやる」と、メンバーのあ〜ちゃん。 7年前からアジアや欧米で断続的にライブをしてきた。「待っていてくれる人が多い」と、のっち。「でも、私たちを知らない人の前に立つことももっと必要」と、かしゆかは話す。海外での目標はニューヨークの「マディソンスクエアガーデン」のような、数万人規模の会場での単独ライブ。 所属する芸能プロダクション「アミューズ」(東京都渋谷区)のマネジメント担当者は、「日本語詞の曲は現地のラジオ局で流してもらいにくい。目標に近づくには、コーチェラ出演が絶対に必要だと米国のプロモーターに助言され、戦略を練ってきた」と話す。海外に出る契機は8年前。米国のアニメ映画で楽曲が使われ、3人が現地のイベントに行った際、熱狂的なファンに歓迎されたことだったという。 音楽ジャーナリストの柴那典さんは、日本のアーティストの「海外進出」の意味が変わってきた、と指摘する。「昔は松田聖子のように、現地のレコード会社からCDを発売することが必須。でも今はユーチューブと音楽配信サービスがあり、音楽は簡単に国境を越え、反響もつかみやすくなった。さらに現地でライブをすることで、ファンの基盤が固められる」。パフュームについては、「音楽と3人のダンスパフォーマンス、テクノロジーを駆使した演出が一体となっている。確固とした世界観があり、彼女たちと同じことは他のアーティストにはできない。エンターテインメントとしての評価が海外でも積み重なったのでは」とみる。Perfume「そのままで海外で勝負」インタビュー(朝日新聞 2019.04.13)今月開かれる米国の大型野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」は、世界の注目を浴び、1年の音楽シーンを占う存在とされるイベントだ。そこに、日本の女性3人組テクノポップユニット「Perfume(パフューム)」が14、21日夜(日本時間15、22日昼)に出演する。3人は7年前から海外でのライブ活動にも精力的に取り組み、今も海外ツアー中。3月下旬に、今の思いを聞いた。――出演決定をどう受け止めましたか?あ〜ちゃん 「すごーい!」って思いました。Perfumeチームの夢でしたから。ついにお声掛け頂き、めちゃくちゃうれしかったです。――米国・NYの「マディソンスクエアガーデン」のような大規模会場でのライブが目標、と以前から発言されています。今回は目標への大きなステップでしょうか。かしゆか マディソンへの道のりのひとつ、とは考えていなかったけれど、その夢をかなえるためには、自分たちを自発的に探して知ってくれている人だけじゃなくて、「まだまだパフュームを知らない人たちの前に立つことも必要だよな」と思っていました。「アメリカのフェスに出たい」という気持ちは強かったので、決まった時はうれしかったです。でも、コーチェラの規模を知っている分、覚悟も必要だなって。――他の出演者もビッグネームばかりです。どんなパフォーマンスをしたいですか?あ〜ちゃん 今の自分たちが「面白い」と思う、ベストなものを全部持っていって、やれたらいいな。自分たちにできることは、全部やる。国立競技場が工事に入るタイミングでステージに立たせて頂いた時、「2020年まで自分たちが続けられているかはわからない」と思っていたので、気合を入れました。でも今、なんだかんだで続けられていて、大きなステージに立てることになった。だから、悔いの無いようにやりきりたい。フェスでしか見られない演出と楽曲でいこうと思っています。――音楽とパフォーマンス、テクノロジーが融合したステージが持ち味です。日本の野外音楽フェスでは、3人のパフォーマンスをシンプルに見せていますが、コーチェラではどうしますか?あ〜ちゃん がっつり、テクノロジーと融合させます。それが自分たちの良い所、面白い所だと思うので。海外の人に食いついてもらえるような要素は全部もっていって、やれることはやります!――7年前から断続的に海外ツアーをしています。海外進出当初、周囲からは海外を意識して大人っぽい衣装にしようという意見もあったそうですね。日本時間の明日と来週日曜日にコーチェラ・フェスティバルでPerfumeがパフォーマンスを行います。オファーを受けての非常に名誉なことなので誇らしいですし、フェスに訪れた多くの音楽ファンの心に残るようなパフォーマンスを日本と同じように堂々とやってくれることでしょう。フェスはYouTubeでも配信され世界中の人々も目にすることができるのですが、どうやらPerfumeのライブは配信されないそうです。新たなファン獲得の絶好のチャンスなのにそれが無いのは残念です。それにPerfumeの歴史の1ページに刻まれるコーチェラを現地で見たファン以外は目にすることができないというのも寂しいところ。Perfume史に刻まれるであろう瞬間を私も含めた多くのファンが目撃し応援し共有できないのも少し寂しい気もいたしますが、現地でライブを観た人が撮影した動画がSNSやYouTubeにアップすることでしょうから、それを楽しみにしています。Perfume頑張れ!久々のアウェーだけど、日本のフェスに呼ばれるようになった頃と同じように「名前だけでもおぼえていってください」の心意気でこれがPerfumeだ!と、ぶちかましてきてくれ!Perfume、最新ライブBDで女性アーティスト歴代単独1位【オリコンランキング】(オリコン 2019.04.11)4月11日発表の最新オリコン週間Blu-ray(以下BD)ランキングでは、Perfumeの最新ライブBD『Perfume 7th Tour 2018 「FUTURE POP」』が、初週売上2.4万枚で初登場1位を獲得。これで、2017/4/17付『Perfume 6th Tour 2016 「COSMIC EXPLORER」』以来通算7作目の1位となり、女性アーティスト歴代1位タイとなっていた「音楽BD1位通算獲得作品数」を歴代単独1位とした。また全アーティストでは歴代3位タイとなった。 本作は、2年ぶりのリリースとなったアルバム『Future Pop』を携え、昨年9月から行われた同名の全国アリーナツアーより、12月12日の横浜アリーナ公演をメインに収録。アルバム収録曲をはじめ、ヒット曲『TOKYO GIRL』、『スパイス』など全19曲が収められている。 なおPerfumeは現在、2月からスタートした台湾、上海、北米7都市を巡るアジア・北米ツアー『Perfume WORLD TOUR 4th「FUTURE POP」』が終盤戦に突入。4月17日にサンノゼで、4月19日にはファイナルとなるL.A公演を開催する。めでたい。ライブがめちゃくちゃいいのは当然なのですが、初回限定盤のみに収録されているライブの定点カメラ映像に加えて、ご当地MC集の青森公演で青森行き新幹線に乗り遅れそうになった話を収録してくれたのマジ感謝です。この爆笑間違いないしな話を聞くためだけに初回盤を買う意味がありますよw