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2018年03月22日(木) 「Perfume×TECHNOLOGY」 presents “Reframe”

Perfume、最新テクノロジーと圧巻共演「こういうライブもありじゃろ?」(オリコン 2018.03.21)

人気テクノポップユニット・Perfumeが20・21日の両日、東京・NHKホールで
最新テクノロジーを駆使したスペシャルライブ
『「Perfume×TECHNOLOGY」 presents “Reframe”』を開催した。
次々と最先端の映像技術が展開される1時間強のパフォーマンスをファンは息をのんで見守り、
最後は万雷の拍手に包まれた。

 チームPerfumeとNHKがタッグを組み、エンターテインメントの新たな可能性を探る
特別番組『Perfume×TECHNOLOGY』から派生したスペシャルライブ。
演出・振付はMIKIKO氏、インタラクションデザインはライゾマティクスが担当し、
これまでにチームPerfumeが創り上げてきたライブパフォーマンスを
新たな視点から“Reframe”(再構築)した。

 冒頭からプロジェクションマッピングやダイナミックVR、
過去のミュージックビデオ(MV)の全フレームを解析して開発された
ポーズ検索システムなどを使用した映像とコラボ。
さらに、ボックスに入ったあ〜ちゃん、のっち、かしゆかがそれぞれアカペラで
歌唱した部分をリアルタイムで音声解析し、各ボックスの照明と連動するなどし、
観客はまるで映画や実写版のMVでも観るようにステージに釘付けとなった。

 4曲目の「Butterfly」では24台の小型ドローンがメンバーの振り付けと連動し、
蝶が舞っているかのような編隊飛行。
続く「シークレットシークレット」では歌詞検索データを使用し、
過去の映像を切り貼りして再構築した映像が流れる。
「FUSION」では3人の3Dデータを仮想の光源で影を作り、
メンバーとシルエットが共演した。

 終盤にはWEB連動企画として視聴者から募集していた
「あなたが撮った大切な写真」をデータ解析し、
PerfumeのMVの1シーンとマッチングさせるステージも披露。
この模様はネット生中継された。

 MCを挟まず、約1時間ノンストップで圧巻のパフォーマンスを終え、
のっちは「こうやって挑戦させていただく場があって、
本当に幸せだなと思います。テクノロジーって人間が作る温度のある、愛のあるものだなと思っていて。
今回はみなさんから写真を投稿していただいて、それと私たちが一つの作品になる。
テクノロジーがないとできないことだなと思います。
温かい表現をさせていただける場があって本当に幸せだなと思っています」と感謝しきり。

 かしゆかは「3人で積み重ねてきた思い出、スタッフさんと作り上げてきたもの、
それを見てくれていたファンの皆さんの思いが再構築されて、新しいと思える、
心のあたたまるものができるのは、支えてくれるスタッフさんやファンの方のおかげ。
これからも過去を大切にしつつ、皆さんの思いを忘れず、
新しいことに挑戦してワクワドキドキするようなことを続けていきたいです」と決意を新たに。

 あ〜ちゃんは「テクノロジーって言われてもようわからん。
ウチらもやりよるけど、ようわかっとらんし」とぶっちゃけて笑わせつつ、
「でも、テクノロジーと接していけばいくほど、冷たく突き放されるのではなく、
なぜかじんわりと温かくなるんです。
それは一つ一つのテクノロジーすべてに手が入っているから。
テクノロジーは絆を感じる。私たちPerfumeを通して、
テクノロジーはもっと身近で、あったかいものなんだということを
みんなに知ってもらえたらうれしいです」と呼びかけた。

 Perfumeのライブ名物の長いMCタイムもなく、
観客は最後まで着席でクールなライブを見守った。
あ〜ちゃんは「こういうライブもありじゃろ? 
ウチらもだいぶ大人になったけぇ」と最後はPerfumeらしく
人間味あふれる和やかな笑いで締めくくった。

 ライブの模様を収録した『「Perfume×TECHNOLOGY」 presents “Reframe”』は
BSプレミアムで4月29日午後11時30分〜深夜0時30分まで、
NHKワールドJAPANでは5月20日午前8時10分〜、
午後2時10分〜、午後7時10分〜、深夜2時10分〜(日本時間)放送予定。

■『「Perfume×TECHNOLOGY」 presents “Reframe”』セットリスト
01. Recollect
02. DISPLAY
03. Record
04. Butterfly
05. シークレットシークレット
06. エレクトロ・ワールド
07. FUSION
08. Three Walks
09. 願い
10. 無限未来


Perfumeを最新テクノロジーで再構築、観客は1時間ノンストップで驚きの連続(ナタリー 2018.03.21)

昨日、春になったというのに真冬の寒さに逆戻りで吹雪いているという悪天候なか、

観光もせずNHKホールに直行するだけの日帰り参戦という強行スケジュールで

『「Perfume×TECHNOLOGY」 presents “Reframe”』を観てきましたー。



ホールでは昨年と一昨年の紅白歌合戦と内村五輪宣言での衣装も展示してありました。







Reframe 再構築するという意味があって、

どんな内容のライブになっているのか興味津々でその日を迎えたわけですが、

ライブが始まった瞬間からもうビックリですよ。

メジャーデビューした16年前まで遡りそこから今に至るまでのPerfumeの歴史を

テクノロジーを駆使し現在使用可能な様々なステージ技術で

複合的に組み合わせて作り出した演出が次々に繰り出され、

1時間の上演時間はMCもなく見る者を釘付けにする曲とパフォーマンスがノンストップで続き、

NHKホールの大きなステージ空間を余すところなく活かしきり、

ライブを観ているというよりショーを観ている感覚になりました。

分りやすく言うと2010年と2016年のドームライブで披露された

「Perfumeの掟」が1時間続いているような。

もうね、見るべき部分が多すぎて、まばたきする事すら勿体無いのですよ!

今のなに?どうなってこうなっている!?のって感じで、

脳で処理しきれないんですよ!

Reframeは着席での観覧が義務付けられており、

曲に乗って手も上げることもないし声援を送ることないのに、

違う意味で、すごく疲れた(笑)

集中して固唾を呑んでステージを見守るって、

こんなにも疲れるんですね。

疲れると言っても悪い意味での疲れるじゃなく、

映画とか集中して観て疲れちゃうって感じの心地よいやつです。

スタートは「Recollect」舞台を覆うスクリーンに

メジャーデビューの「リニアモーターガール」から「無限未来」までの

MVが高速で切り替わる映像や広島インディーズ時代の映像が映し出され、

2曲目の「DISPLAY」になり、スクリーンと思って観ていたものは

実は巨大な形を変え移動もできる可動式ステージでPerfumeの登場です。

2014年のツアーライブで披露したときより進化した

まさに「DISPLAY」というタイトルに相応しい演出になっていました。

3曲目「Record」は録音ボックスを思わせる箱のなかでのパフォーマンス。

3人の声によってステージの照明が明るくなったりしていたと思います。

4曲目「Butterfly」はアカペラで始まり、

聴いている私は「もしかして、この曲は「Butterfly」!!!

ついに!ついになの!?」と思ったら本当にそれでした。

2008年発売のアルバム『GAME』収録曲なのですが、

ライブで振りがついて披露されるのは今回が初なんです!

しなやかでゆったりした振付でした。

(この曲が観られただけでも来てよかったかも。)

Perfumeの周囲を蝶のように舞う24機のドローンも印象的な演出です。

そして、シークレットシークレットとエレクトロ・ワールドに続きます。

ここは映像による演出が美しくカッコよいものでした。

エレワに入る前はPerfumeの曲の中でも印象的な部分を集めた詩の朗読に始まりましたね。

ライブの模様は一部だけネットで生配信もされ

YouTubeで公式にアップされていますが、

Reframeより「FUSION」「願い」「無限未来」ノーカット版【Perfume×TECHNOLOGY】



どうですか?これだけでもすごくないですか?

Perfumeのライブではいつも照明でできる影も美しくカッコよく

照明によって偶然に出来てしまう客席に映る巨大な影すら見惚れてしまうのですが、

ReframeのFUSIONはその影の美しさを完璧に取り込んだ演出でした。

影まで自在に操るようになったPerfume凄すぎます。

「願い」はWEB連動企画として視聴者から募集していた

「あなたが撮った大切な写真」をデータ解析して、

それがステージ演出に花を添えました。

私も一昨年に亡くなった愛犬トーイくんの写真を数枚投稿し、

ネットで生配信を見ていた友人から報告を受けて

チェックしてみたら、なんと2枚も使用されていたのですが、







深夜にNHKがYouTubにアップした動画には

その写真が映っていないという奇妙な現象が発生しました。



ライブを観ているときは「願い」の演出に涙腺が緩んで泣いておりました。

「無限未来」はレーザーを多用した演出ですが、

レーザーってバンバン飛ばしてカッコイイ演出に持ち入れられますが、

いつもはカッコよく決めるレーザーが温かく美しい光となってステージを照らす。

レーザーってこんな使い方や見せ方もあるんだと新しい発見をしました。

Perfumeは過去から未来を

そしてテクノロジーは新しい技術をふんだんに盛り込んでいながらも

その新しいテクノロジーだってこれまであった技術を進歩させてきたもの

ライブタイトルになっている「Reframe」は「古きを訪ね新しきを知る」の

「温故知新」だったのではないでしょうか。

デビューからずっと変わらないPerfumeのPerfumeらしさ

振付と演出に関わってきたMIKIKOさんやチームPerfumeが

一生懸命作り上げてきたPerfumeらしさ

その「らしさ」を更に上にパワーアップさせようと

再構築しつつ新たな可能性を生み出したライブだったことは

鳴り止まない拍手の大喝采が証明していたのではないかと。

演出もすごいですが、

プログラミングどおりに同じ動きのできるPerfumeのスキル、

この3人だからこそ演出が映えるのだということも確認し、

やっぱりPerfumeが一番凄いって結論にもなりました。

最初から最後まで刺激的で、どこを切り取ってもすごいところしかなく

一瞬一瞬に引き込まれてしまうとてもとてもよいものを見せていただきました。

静かに大人しく観るライブもいいものですね。

視界にほかのお客さんの手が入ってきたり前列でノリノリで踊っている人に

目が行ってしまうこともなくずっとステージに集中できるからね。

テクノロジーを使用しているのに

作り手と演者の人の温かさを感じさせる1時間。

テクノロジーって無機質で冷たいイメージを持ってしまいがちですが、

そのテクノロジーを作っているのは人の手によってなんですよね。

たったひとりの人の手によって、もしくは大勢の人の手によって、

長い時間かけてプログラミングや修正作業を繰り返したのちに私たちに提供される。

作る側はその過程を見せることなく

提供される側はそのことを知ることなく与えられてしまうので、

無機質だとかボタンひとつで簡単になんて思ってしまうのでしょう。

でも本当は、けっしてそうじゃないことをPerfumeはパフォーマンスを通して

再認識させてくれました。

慌しい強行スケジュールでの参戦でしたが行ってよかったし、

この目で観られたことを自慢できるライブとなりました。

4月29日のテレビ放送も楽しみです。

見るべきところが多すぎたので放送でジックリおさらいしたいと思います。

ところで、東京2020に関連したライブなので、

これはもう確定してるって思ってもいいんじゃないでしょうか。








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