沖縄の米兵救出報道、産経新聞がおわびし削除(読売新聞 2018.02.08)産経新聞は8日朝刊で、昨年12月に沖縄県で発生した車の多重衝突事故の際に米海兵隊員が日本人男性を救出したなどと報じ、同県の2新聞社を批判した同月の記事について、事実が確認されなかったとして「おわび」を掲載し、記事を削除することを明らかにした。また、批判に行き過ぎた表現があったとして2新聞社に謝罪した。今後、関係者の処分を検討するとしている。 削除の対象は、昨年12月12日付朝刊の記事と、同月9日にインターネットサイト「産経ニュース」に配信した記事。同月1日に同県沖縄市の沖縄自動車道で起きた車6台による多重衝突事故の際、事故に巻き込まれた米海兵隊の曹長が「横転した車両から50代の日本人男性を脱出させた」「勇敢な行動」などと報じた。また、記事中で、琉球新報、沖縄タイムスの地元紙2紙は曹長の行動を報じていないとし、「報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」などと非難していた。 産経が8日朝刊に掲載した「検証」によると、那覇支局長の男性記者が、インターネット上で入手した情報などをもとに米海兵隊に取材し、「曹長の行動は海兵隊の価値を体現したものだ」との回答を得たが、県警への取材はしていなかった。その後、産経の記事の内容を否定した2紙の報道を受け、海兵隊や日本人男性の代理人弁護士らに再取材したところ、曹長が救出した事実は確認できなかったという。 乾正人・産経新聞社執行役員東京編集局長は、おわび記事の中で、「こうした事態を真摯しんしに受け止め、再発防止のため記者教育をさらに徹底する」とした上で、「事故にあわれた関係者、琉球新報、沖縄タイムス、読者の皆さまに深くおわびします」と謝罪した。沖縄米兵の救出報道 おわびと削除(産経新聞 2018.02.08)たまに産経新聞ってネットのまとめサイトを基にして記事を書いているということがあるのですが、この件に関しては記事を書くにあたり、なぜ警察へ取材しなかったのかと思います。誤報を書いてしまうことは本来はあってはならないこととは言えどこの新聞社でもやってしまいがちですが、誤報に加えて調子に乗って沖縄の二誌を「報道機関を名乗る資格はない。恥を知れ」と批判していたのですから、報道機関として恥を知るべきは自分達だろうがと思います。ここ最近の新聞社の誤報などのやらかしを見ると間違いを認めて謝罪して記事を削除するだけマシにように思えてしまいます。