仏紙シャルリーが地震風刺画、被災者を「ラザニア」扱い 伊激怒(AFP通信 2016.09.03)仏風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)が、先月下旬にイタリアで発生し300人近くが死亡した地震の被災者をラザニアなどのパスタ料理に見立てた風刺画を掲載し、イタリアで怒りの声を巻き起こしている。「イタリア風地震」との題で同紙最新号に掲載されたこの風刺画では、血だらけで包帯を巻いた男性を「トマトソースのペンネ」、やけどを負った女性を「ペンネ・グラタン」、がれきの間に挟まれた被災者たちの様子を「ラザニア」と形容している。 8月24日に起きた地震では、パスタ料理「アマトリチャーナ」の発祥地であるアマトリーチェ(Amatrice)が甚大な被害を受けた。 ソーシャルメディア上ではこの風刺画に対する怒りの投稿が相次いでおり、アンドレア・オルランド(Andrea Orlando)伊法相も「非常に不快だ」と批判。ピエトロ・グラッソ(Pietro Grasso)伊上院議長は、「風刺や皮肉を表現する自由」は尊重するものの、「私にはこの風刺画が最低だと言う自由がある」と述べた。 イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画で世界のイスラム教徒らの怒りを買っていたシャルリー・エブド紙は昨年1月、パリ(Paris)の本社がイスラム過激派に襲撃される被害に遭い、従業員8人を含む12人が殺害された。 在イタリア仏大使館は声明を出し、同紙の地震風刺画について「フランスの立場を代表するものではない」と表明している。またシャルリー・エブド、今度は今回のイタリア中部地震を茶化してる。あなたは笑える?あたしは全く笑えない。全く。#CharlieHebdo pic.twitter.com/862w5lSMRi— 八代《タカ》隆司 (@taka_paris) 2016年9月2日 手抜き工事を風刺したマンガだそうですが、この絵からその意図を読み取るセンスが私には存在していません。手抜き工事を風刺したいのなら、「地震で建物が崩壊したことで、また建築ラッシュで儲かるぞ」と手抜き工事をしていた建築業者の社長が電卓で計算しているマンガのほうがまだ風刺しているといえ、被災地や被災者を侮辱することのどこに風刺が含まれているのか全く理解できません。風刺というのは権力者のような強者に向けられるものであって、弱者に向けられるものは風刺とは言わず、こんな絵は一種のヘイトスピーチであり、ただの弱い者虐めです。テロにあったときに「私はシャルリー」と擁護されてからは表現の自由を盾に反省もせずやりたい放題ですが、そもそも昨年のイスラム過激派に襲撃されたことも、ムハンマドの中傷画によってイスラム教全体を侮辱したことで怒りを買った行為から発生したもので、テロは許される行為ではないものの襲撃されたことに関しては自業自得だろうと同情の感情なんて微塵も湧きませんでした。他者の信仰を侮辱したり茶化したことに対しての批判の声には、言論や表現の自由に反対なのかと論理のすり替えで、さんざん擁護していたフランス内外の文化人はぜひとも今回も言論や表現の自由と擁護してほしいものですが、まあ、今回は自分達の立場も危うくなるので、「言論や表現の自由」と擁護していた人達も手のひら返しするんでしょうね。
またシャルリー・エブド、今度は今回のイタリア中部地震を茶化してる。あなたは笑える?あたしは全く笑えない。全く。#CharlieHebdo pic.twitter.com/862w5lSMRi— 八代《タカ》隆司 (@taka_paris) 2016年9月2日
またシャルリー・エブド、今度は今回のイタリア中部地震を茶化してる。あなたは笑える?あたしは全く笑えない。全く。#CharlieHebdo pic.twitter.com/862w5lSMRi