甘利前大臣 睡眠障害で1か月の療養必要と診断(NHKNEWS 2月16日)衆議院議院運営委員会の理事会で、甘利前経済再生担当大臣が、閣僚の辞任以降、衆議院本会議を欠席していることが取り上げられ、与党側は「睡眠障害で、ストレスを避けるため、1か月の自宅療養が必要だと診断されている」と説明しました。甘利前経済再生担当大臣は、政治とカネの問題で先月28日に閣僚を辞任したあと、今月2日と9日に開かれた衆議院本会議をいずれも欠席し、16日の本会議にも欠席届を出しています。これについて、16日開かれた衆議院議院運営委員会の理事会で、民主党が「疑惑への十分な説明責任を果たすことが問われている時期に、本会議に出席しないのはおかしい」と指摘し、欠席が続いている理由の説明を求めました。これに対し与党側は、甘利前大臣から15日付けで提出された医師の診断書を示したうえで、「睡眠障害で、ストレスを避けるため1か月の自宅療養が必要だと診断されている」と説明し、理解を求めました。 甘利氏は大臣就任中に舌癌を発症し、治療に専念したいと最初は辞任を申し出ていたのですが、TPPの協議には甘利氏の頭脳が必要と安倍首相に嘆願されて、治療を続けながら交渉にあたった有能な人物でしたが、睡眠障害は酷くなると鬱病を併発したりするほど怖く、早い段階からの治療が必要な病で、診断書があるからちゃんと休ませるべきなんですけど、この病気をただの睡眠不足と思っているのか、「一般人なら眠いだけで休めないぞ」とか「国会でいつも寝てるだろ!」などといった感じにこのニュースに関して甘利氏をバッシングする人の実に多いこと。議員の育休に関しても今回は結果的に不倫が発覚しましたけど、最初に申し出て議論になっているときに、「一般人は育休なんて簡単に取れないぞ!」「政治家が優遇されるのはおかしい」などなど、そんなことで休むなんて言語道断みたいに批判の声も多く見られたのですが、育児などで休むことや病気療養に関して賛同したり支持せずに、バッシングの声のほうが多いブラック体質は我が国の病理ですよ。2012年に当時野党だった自民党で安倍さんが総裁選に出ると言ったら、これもバッシングが酷かったですよね。病気から復帰できた人の再チャレンジすら認めないのかと思ったもんですよ。育児休暇や病気療養、そして病気を克服して社会復帰を目指す人たちをバッシングすると言うことは、自分が同じ立場となった場合に、休むことや社会復帰することが困難となり、自分のクビを締めていることにも繋がっているということにもうちょっと想像力を働かせてもいいのではないでしょうか。国民からしてこんな空気が蔓延していたら、そりゃブラック企業も過労死も無くなりませんよ…。