ロンブー淳 原発問題。都合の悪い歴史こそ残そう(日刊スポーツ 1月9日)ロンドンブーツ1号2号の田村淳に、日刊スポーツのさまざまな分野の記者が話を聞く連載「ロンブー淳の崖っぷちタイトロープ」。今回は、まもなく5年が経とうとしている東日本大震災で発生した「福島第1原発」の事故とその後について考えました。 震災の後は毎年、石巻に行っていました。だんだんとがれきがなくなって整備されて、3年くらい見た後、町が動きだしたから、今度は違うところを見たいと思って福島に行ったんです。原発は「大丈夫だ」って言うけど「大丈夫じゃないっぽいな」とボクは思っています。でも、自分の目で見ていないのに「大丈夫じゃない」とは言いたくなかったので、行きました。Jビレッジとか、国道6号線とか。国道から海の方へ向かって、東京電力福島第1原発と第2原発の間の岬にも行ってみた。枯れた草とかも当時のままで、線量計がずっとビービービービー鳴ってるんですけど、そんなことにも慣れちゃうんですよね…慣れちゃいけない事なのに…あまりにも当たり前に鳴りっぱなしで、おかしな感覚になるんですよね。 国道6号沿いの田んぼに、汚染土が入った黒い袋を積んだ山みたいのがあるんですよね。震災から復興に向かってちょっと動いてるのかなと思っていたんですが、むしろ被害が広がっていると感じた。あの黒い山が被害そのものですよね。 今まで、どこにも言ってなかったですけど…、「美味しんぼ」で鼻血の話があったじゃないですか。実はボクも北茨城に行った次の日、朝起きたら、こんな量がでるのかってくらい、吐血!?って思うくらい、布団が鼻血まみれになっていたことがあったんです。北茨城に行って興奮していたのか、いきなり線量高いのに当たってそうなったのか、それはわからない…。今となっては調べようがないですからね。でも、だからこそ「美味しんぼ」のような話も、ボクはなくはないと思っていたんです。 ボクは自粛をするタイプの人間ではない方ですが、完全に黙ることを選びました。伝え方と、伝える時期って本当に難しい…でもあの時のボクは黙る事を選びました…真意が伝わらないのも嫌だし、話がそれるのも嫌だったし、鼻血と放射能の因果関係、事実確認が取れてない事を言いたくなかったからです。こうやって自分の言葉で伝えられて、捻じ曲げられず伝えられる場所があれば、あの時、鼻血が出た理由は分からないけれど、聞かれればしゃべるようにしています。放射線で鼻血が出るのは致死量クラスの被曝の場合と分かっているし、福島第一原発で廃炉作業をしている作業員ですら毎日鼻血を出していることもないのに、・福島に行ったら鼻血が出たんですよ。・「美味しんぼ」のような話もなくはないと思った。・これまで黙っていたけど今だから言います。・鼻血と放射能の因果関係、事実確認が取れてない事を言いたくなかった因果関係と事実確認がないことは言いたくないとしながら、福島で低線量の放射線を浴びて北茨城で鼻血が出たと断定して書いているという。『美味しんぼ』が福島デマ鼻血デマを描いた際に散々データなどを用いて否定的な話が出たのに、また蒸し返して周回遅れの話を書くという…しかも、それが影響力もある人気者の芸人によって。ロンブーの淳氏は上辺だけ賢そうに見せてるだけの人なので、ついに地が出たかという印象ですけども、都合の悪い歴史を残そうというタイトルで、科学的根拠のない思い込みや妄想の話を書いて、自分にとって都合の良い都合の悪い歴史を創作してほしくはないです。「根拠はないが可能性はゼロではない」論法を使えば、なんとでも言えるのですごく便利な言葉ですが、根拠はないとする以上はゼロなんですけどね。ロンブーの淳氏はデマで儲けている上杉隆氏と番組を作っているので、いつか、こういうことを言うだろうとは思ってましたけど、いろんな意見は言ってもいいですが、ありもしないことを書いてデマを拡散してしまうのは別次元の話ですよ。