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2016年01月09日(土) キャスターの相次ぐ降板でも・・・

報道ステーション 後任は富川悠太アナウンサー(毎日新聞 1月8日)
国谷裕子さん、NHK「クローズアップ現代」を降板へ(The Huffington Post 1月8日
「NEWS23」アンカー岸井成格氏も来春で降板(日刊スポーツ 2015年12月25日)

最近、報道番組のキャスターの降板が相次いで発表されているわけですが、

左派系の人たちが「安倍による言論弾圧が本格化してきた」とか

鼻息荒く批判しているんですけど、

例えば、報ステでコメンテーターをしている元テレビ朝日の末延吉正氏が、

関西ローカルの『そこまで言って委員会』に

昨年ぐらいからパネリストとして出演するようになったのですが、

いつも報ステでのコメントと正反対の保守的なことを言うので、

司会者の辛坊治郎氏から「あっちの番組と言っていることがぜんぜん違う」

とツッコみを入れられたことがあるのですが、

末延氏が「あっちは局の方針で言うことが決められてるからいろいろ言えないの」と言ってたように、

キャスターが変わってもディレクターなどがごっそり入れ替わらない限りは、

これまでと変わらず3番組とも同じような内容のままだと思いますよ。

Perfume 紅白で史上初の演出 完璧な動きとデジタル技術融合(デイリースポーツ 1月8日)

過去最低の平均視聴率39・2%(関東、2部)に終わった昨年末のNHK紅白歌合戦。
8年ぶりに40%の大台を割って残念ムードも漂うが、
実は史上初のとんでもないパフォーマンスをしていたアーティストがいる。
高度なダンスとテクノロジーを融合したPerfumeの演出をひもときたい。

 テレビを見ていた人の中には、何が起こっているのか分からなかった人もいるかもしれない。

 ステージ上には網戸のように薄く透けた3つのスクリーンが置かれ、
プロジェクションマッピングで映像が投影される。
Perfumeの3人が歌唱曲「Pick Me Up」をパフォーマンスすると、
スクリーンにも3人の映像が映し出され、本人たちと連動。

 現実とバーチャル映像をリンクさせたかと思えば、ここで“仕掛け”は終わらず、
サビの途中で画面が3人を中心に360度、回り出す。
さらに、カメラワークはNHKホールを一周するように、
つまり本来はカメラがないであろう遠景までグルリと動き、
そのまま切れ目なく正面の3人に戻る、とでもいった、
言葉では何とも説明しきれぬ特殊な映像をお茶の間に届けた。

 この演出は、昨年3月に米テキサス州で開催されたイベント
「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」のステージで披露し、
のちに国内最大級の広告賞「総務大臣賞・ACCグランプリ」を受賞したパフォーマンスを進化させたもの。
当時の映像は昨年公開されたドキュメンタリー映画
「WE ARE Perfume−WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」の冒頭で使用され、
予告編でも流れたので目にした人もいるだろう。

 詰め込まれた技術は、大きく分けて「3Dスキャン」
「プロジェクション」「トラッキング」の3つで、
これらの技術を組み合わせ、現実と仮想現実をつなぎ合わせているのだという。

 特に「画面がグルリと動く」演出は紅白のためだけに作られた特製。
あらかじめ3人のダンスをモーションキャプチャーでデータ化し、
3DスキャンしたNHKホールの全体像と合成。
ヴァーチャル上に紅白と同じ事をしている“もう1つのステージ”を作り上げ、
実際の3人と、同じパフォーマンスをしている仮想世界の3人を
リアルタイムで継ぎ目なしに融合する、という複雑な技術によって成立した映像なのだという。

 ポイントは、実際のPerfumeとバーチャルのPerfumeが、
まったく同じ動きをしなければいけない点。
立ち位置や手足のちょっとした角度でさえ、ズレてしまえば違和感が残るため、
誤差数ミリ単位の再現性が求められる。
いわば綱渡りを一発勝負の紅白でしたようなもので、
この高度なパフォーマンスをPerfumeは、
さらりとでも言ったさりげなさで成功させたことになる。

 思えば2014年末の紅白でも、照明をドローンと合体させ、
ダンスと連動させる異色パフォーマンスで話題を呼んだ。
「SXSW」でACCグランプリを受賞した際の昨年10月の会見で、
あ〜ちゃんは「チームを評価してもらえたことが本当にうれしい」とコメントしている。

 当時も紅白も演出は、映像作家・真鍋大度氏と、演出家のMIKIKO氏のタッグで実現した。
同じく、かしゆかが「チームなくして活動をここまで続けていくことはできなかったと思います。
これからもチームと力を合わせて、見たことのない刺激的なことに挑戦していきたいです」と
“チームPerfume”への感謝と信頼を口にしたように、
3人プラスαの力を結集して現代アートと称されるまでにパフォーマンスを昇華してきた。

 「テクノポップユニット」なる聞き慣れないキャッチフレーズで
メジャーデビューしたのが2005年。
3人のダンスや表現力とともに演出面のテクノロジーや技術も進化し、
ユニットが目指した近未来的なイメージを体現しうるレベルまで達したのが
現在地なのだろう。

 今年は春に2年ぶりのオリジナルアルバムを発売し、アリーナツアーに突入する。
果たして、今度はどんなステージで度肝を抜かせてくれるのか。
目が離せないのは言うまでもない。


紅白の歴史のひとつとして語り継いで生きたい演出でした。










名塚元哉 |←ホームページ