<軽減税率>食料品全般…加工も対象 財源1兆円で自公合意(毎日新聞 12月10日)自民、公明両党は9日、軽減税率の対象に関し、2017年4月の消費増税と同時に生鮮食品と加工食品を含む食料品(酒類、外食を除く)とすることで合意した。軽減措置で必要な財源は1兆円規模となる。来夏の参院選での選挙協力を念頭に、生鮮食品に限定するよう主張した自民党が大きく譲歩することで決着した。与党はこれを受け、10日にも16年度税制改正大綱を決定する。◇自民が譲歩 合意では、コメや肉などの生鮮食品と、パンやめん類、菓子類、飲料を含む加工食品について、17年4月の消費税率10%への引き上げ後も税率8%に据え置く。一方、酒類の購入や、レストランやファストフード店など外食で支払う税率は10%に引き上げられる。政府は来年1月召集の通常国会に消費増税法の改正案を提出し、16年度予算案と同時の成立を目指す。 自民党の谷垣禎一、公明党の井上義久両幹事長は9日、東京都内のホテルで断続的に協議。菅義偉官房長官は同日の記者会見で「両党の幹事長の間で精力的に協議が続けられている。それを見守っていきたい」と語った。自民党は当初、「税と社会保障の一体改革」の枠内で工面できる財源4000億円に収まる生鮮食品(3400億円)のみを対象とするよう主張。事業者が導入する会計システムも、対象を拡大すれば間に合わなくなると説明した。一方、公明党は生鮮食品のみでは痛税感の緩和が不十分だと反発。軽減対象を加工食品まで広げるよう要求し、与党の協議は行き詰まっていた。 谷垣氏は9日、安倍晋三首相や菅氏と協議の上、加工食品を対象に加える方針に転じた。協議の最終盤では、自民党側は加工食品のうち菓子や飲料を除く8200億円規模とする案を提示。だが「パン」と「菓子類」などの線引きが難しく、国民生活が混乱することへの懸念から、最終的には菓子なども含む1兆円規模に落ち着いた。 軽減税率の規模が1兆円に膨らんだことで、6000億円の新たな財源確保が課題になる。一体改革に盛り込まれた社会保障政策をこれ以上見送るのは困難とみられ、政府・与党は税収の上ぶれ分の活用のほか、たばこ増税など消費税以外も視野に入れた財源探しを迫られそうだ。 自民党内では、税調幹部らが財政規律を優先し、軽減税率の対象を限定する姿勢を貫いてきた。参院選での選挙協力を優先し、全面的な妥協に転じたことに党内で反発が出ている。 また、対象品目が増加したことで、小売店など関係する事業者数が増える。税率10%への引き上げ時に向け、政府は混乱回避が課題となりそうだ。軽減税率は消費増税時の消費者の負担を緩和するための制度。消費税は所得の低い層の相対的な負担が大きいため、低所得者層の痛税感の緩和につながるとして公明党が強く導入を主張してきた。公明党が安保法案では支持してくれたので、今度は自民党が軽減税率を公約にしていた公明党案をお返しで呑んだわけですが、福祉目的税で消費税をアップして確保した1兆円の福祉財源を捨ててまでやる意味があるんですかね?私は軽減税率に賛成していましたが、8%から10%にして食料品を8%のままにしても、欧米のような消費税が20%以上ならともかく、2%消費税率を上げても軽減税率に相殺されて税収を上げた意味がないでしょう。8%にしたことで経済が停滞ぎみなんですから、10%にするために還付金だ低所得者に年間3万円支給だ軽減税率だと無理やりに増税のために無茶な政策を作るぐらいなら、10%は諦めればいいのにと思いますよ。野党は安保法案廃案なんかで戦わず増税延期または廃止で戦ったほうが選挙での支持を得られるんじゃないでしょうか。◆庵野秀明総監督「シン・ゴジラ」、史上最大ゴジラのビジュアル&特報公開(映画ナタリー 12月10日)庵野秀明が脚本・総監督、樋口真嗣が監督を務める「シン・ゴジラ」の公開日が7月29日に決定。あわせて最新ビジュアルが到着し、特報映像が本日12月10日の10時に映画公式サイトとYouTubeにて公開される。「シン・ゴジラ」は、東宝が製作する12年ぶりの「ゴジラ」最新作。すでに長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊の出演が発表されている。このたび到着したビジュアルには「ニッポン対ゴジラ。」というコピーが配されており、本作の舞台が日本であることがうかがえる。さらに今回登場するゴジラの大きさが118.5mであることが明らかに。これまで最大とされてきたハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」での108mを10m以上も上回る、史上最大の大きさとなる。今作のイメージデザインには、スタジオジブリ作品をはじめ数多くのアニメで原画を担当し、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でコンセプトアートとデザインを務めた前田真宏が参加。キャラクターデザインには「仮面ライダードライブ」の怪人デザインや「巨神兵東京に現わる」にて巨神兵の雛形造形を手がけた竹谷隆之が名を連ねている。前田は「“ゴジラ”デザインに関して、庵野総監督とディスカッションする中で、日本人だけが作ることのできる、ゴジラに込められた精神性や想いをデザインに落とし込もうと考えました」と、竹谷は「庵野総監督の頭の中にある“ゴジラ”の具体的なイメージは、一つ一つのディテールにも意味があり、それを具現化していく作業は、僕にとってとても刺激的で濃厚で、かつ楽しい経験でした」とその作業を振り返っている。また特報映像では、ゴジラから逃げ惑う大勢の人々や、街中がパニックになっている様子が映し出される。これらの映像は首都圏の街をまるごと封鎖した大規模ロケにより撮影されたものだという。本編の撮影は10月に終了しており、6月下旬に完成を予定している。シン・ゴジラのデザインは原点回帰で昭和29年の初代ゴジラに戻しつつ、初代ゴジラの雛形となった粘土模型やイメージ画に近いんじゃないでしょうか。いや、それ以上にグロテスクさが増したかもしれません。目を小さくすることによって妖怪画のような醜い生々しさとおどろおどろしさがあり、地球上で誕生した生物でありながらも、この世のものではない異界からの生物のような不気味さと力強さを強調して、禍々しさが見るだけで不安を与えて、初代のようにただただ怖いゴジラという存在に戻り、暗闇でこの目が浮かべばそれだけで怖いと思うし、顔を見ただけで不安を煽られ絶対に近づいてはいけないという存在感があって、このゴジラが実際に動いている姿を見るのが楽しみです。