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2015年10月31日(土) ありのままを映し出したPerfumeドキュメンタリー映画

「Perfumeはいい意味で小心者」ドキュメンタリー映画監督に聞く(エキサイトレビュー 10月29日)

Perfumeの3回目のワールドツアーの裏側に密着したドキュメンタリー映画
『WE ARE Perfume-WORLD TOUR 3rd DOCUMENT 』が10/31に公開される。
制作は佐渡岳利監督。NHK『MUSIC JAPN』のプロデューサーとして
長年Perfumeとかかわってきた人物だ。
佐渡監督に本作についてインタビューを行った。

● どんどん実力が上がってゆく

──2か月間ずっと撮影していてPerfumeとの関係性や、印象が変わったことはありましたか

そういうのはないですね。メンバーとは長いお付き合いなので、
あまり意識をしないでやってくれていたと思います。
ただ、2か月間のあいだ、アーティストとしての実力がどんどん上がっているのは感じました。

── 毎回必ずライブの後にダメ出し会議をして、
反省点を次のセットリストに生かしていましたよね

海外であれだけフレキシブルに変えてゆくというのは、
アーティストの中でも珍しいんじゃないでしょうか。

スタッフもかなり大変だと思いますよ。
照明とか、プログラムも全部変えていかなくちゃいけないから。
チーム全体の実力が高いんです。昔から一緒にやっているからできるんでしょうね。


● Perfumeも撮られたくないと思いますよ(笑)

──撮影する時に気をつかったところはありますか

狭いところが多かったんで、距離が近くてメンバーには悪いなと思ってやっていました。
本当に目の前にすぐカメラがある。車の中とか特にそう。

──帽子とマスクで顔を隠したPerfumeが車から楽屋にサッっと入ってゆくのを見て、
すごいところ撮ってるなって思いました。すっぴんですよね? 

あれ、普通ないですよね(笑)メンバーも撮られたくないと思いますよ(笑)
でもドキュメントだからと腹をくくってやってくれました。

──現場の雰囲気は映像よりもピリピリしていたりするんでしょうか。

ものすごく緊張しているのはすごくよくわかりましたね。
ただ、緊張してい話しかけられない雰囲気とかではないんですよ。
でもとにかく、アメリカのステージにかける思いは強かったと思います。
アメリカのお客さんの反応はすごくドキドキして気にしていましたね。

──ハイヒールを履いてのパフォーマンスがかなりハードに見えました

ツアーについているトレーナーの先生が、
これだけのパフォーマンスができているのは本当にすごいっていってました。
Perfumeは3人しかいないですからね。

ソロもないから休む時がないですよね。
もう止まっていられるのは本当にMCの時だけという。
ライブの後に氷水で足を冷やしてるんですよ。すごく腫れますから。ヒールも細いので。

──Perfumeはオフの日もずっと3人一緒でしたね

オフは本当に楽しそうでしたよ。3人とも小学生のころからケンカもなくやっているんだから、
相当気が合っているんだと思います。
ステージを降りたプライベートでも楽しくやれてるっていうのが、
いい活動ができている理由のひとつなんじゃないでしょうか。

● いい意味で小心者

──過去に他のアーティストのドキュメントも撮られていますよね。
Perfumeが特に違うところはありましたか

Perfumeはすごく良い意味で小心者というか。
あんまり飛躍した思考をしないで謙虚なんですよね。メンバーもよくいってますよね。
「石橋をたたいて渡る」って。
もっといばってもいいんじゃないかな、って思うこともあるんですけど(笑)、
それは絶対しない。準備も納得いくまで繰り返していますね。

──下積みが長かったのも関係ありそうな気がします

すごくあると思います。Perfumeはブレイクまで時間がかかったんですよね。
亀戸のサンストリート(ショッピングモール)でもかなりライブをしていましたからね。
そのころも、すごく良いパフォーマンスで、かわいいですよね。
その前は広島の限定アイドルだったし。だからファンも大切にするんじゃないですかね。

──映画としては初監督作品にして東京国際映画祭出品となりました。
今後も映画を撮りたいというのはありますか

今回はPerfumeのおかげです。やりたいとは思いますけど、
お声がかかるかどうかが……自分ではなんともはや(笑)

──最後に、映画の見どころを教えてください

彼女たちのステージは、しっかり構築されていて完成度が高く非常にクールです。
でもそれをやっているのは、人間味豊かで熱い情熱を持った3人なんです。
そういう温かみがパフォーマンスの中にすごく内包されていて、
人の心を打つんじゃないでしょうか。
彼女たちの人間性を、映画を観てくださる方に感じてもらえればと思いますね。


Perfume「めちゃくちゃ恥ずかしい!」ドキュメンタリーでみせた素顔って?(シネマトゥデイ 10月30日)

初のドキュメンタリー映画『WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』が
日米で同時公開されるPerfumeの三人が、「ここまで見せていいの?」と葛藤しつつも、
作品のために必要だと決断して披露した“自分たちの恥ずかしい姿”について、素直な思いを明かした。

2014年にアジア、ヨーロッパ、アメリカ各地を回った「Perfume WORLD TOUR 3rd」と、
2015年にアメリカ・オースティンで行われた「SXSW 2015」に完全密着した本作。
カメラは、初となるアメリカ ワンマンライブで感極まる表情や、
本番後の楽屋で行う“ダメ出し会”の様子など、メンバーの素顔を包み隠さず映し出す。

 そんな映画の仕上がりについて、「今まで内側を見せてこなかったので、
ここまで赤裸々に映して大丈夫かしら、と心配してしまうほどでした」と語るあ〜ちゃんは、
「バスタオルの上でストレッチをしながら反省会をしているんですけど、あれはマズイです。
ライブの後は本当に体が硬くなってしまうので、すぐに体を伸ばしたい。
でも、次のライブをもっと良くするために話し合いたい。
そのせめぎ合いの結果が、ストレッチをしながらの反省会(笑)」と恥ずかしそうに打ち明ける。

 一方、本作で振りを間違えているシーン(ロンドン公演のステージ)を披露したのっちも、
「あそこまでライブ映像を使われるとは思っていなかったんです。
その前にリリースしていた『Perfume WORLD TOUR 3rd』の本編映像は、
そこをうまいこと外して編集してもらっていたので、
それを観ていただいた方に映画を観られるかと思うと、
めちゃくちゃ恥ずかしいです」と苦笑し、
「でも、監督の佐渡(岳利)さんが反省会の様子を面白く編集してくださったので、
そのまま使ってもらいました」と満足そうな表情を浮かべた。

 するとかしゆかが、「のっちのことを楽屋で三人がこと細かにしゃべっているんですけど、
そのときの恰好がヒドイ」と苦笑。
「今までは、カメラの前ではちゃんとした恰好をしようと思っていたんですけど、
あまりに監督さんが自然に撮ってくださるので、気づかなかったんですよね。
映画を観て驚きました。
『なんでこんなダサイ恰好してんの!』って」と朗らかにほほ笑みながら、
「せっかく“ライブがどうやって作られるのか”ということに
興味を持ってくださる方がいるのであれば、
そのまま出すのもいいのかなと考えたんです。
そうしてよかったなと、映画を観て強く思いました」と感慨深げに語った。


本日より全国の劇場で公開がスタートしたPerfume初のドキュメンタリー映画

『WE ARE Perfume-WORLD TOUR 3rd DOCUMENT 』を朝一番の上映初回で観てきました。



公開されたばかりでネタバレのことを考えると多くは語れないのですが、

WORLD TOUR 3rdで各国を廻り現地で待つファンのために

ライブを披露する姿をありのまま映し出していて、

Perfumeの3人もそれを支えるスタッフも本当に素晴らしいチームワークで

いつもライブに挑んでいることが伝わってきまして感無量でございました。

ライブに関してはいつもPerfumeがセットリストを考えているのですが、

本番直前までセットリストの順番を考えて、

曲順を変えたり曲そのものを入れ替えたりと、

どうしたらファンの方が喜んでくれるのかをずっと考えているんですよね。

国内のライブならセットリストを変えたりするのは、

まだ簡単だと思うんですけど、

海外のライブでは現地のスタッフも参加しているので、

公演日にリハーサルをやった後に曲を入れ替えるのはかなり勇気のいることだと思うんですよ。

照明や音響や演出のこともあるので普通は妥協しちゃうと思うのですが、

でも妥協しないんですよね。

そして、その提案にスタッフさえ誰一人として嫌な顔をしないで、

3人がそう言うなら私たちもそれが実現できるように努力すると、

最大限に頑張るんですよ。

そして、提案して変えたことが成功に繋がってよりライブが盛り上がるんですよね。

天才的なひらめきに感心すると同時に

他にも演出について秒単位で変更して、

常にファン目線でライブ本番のギリギリまで考えている、

ライブの回数を重ねていくたびにより制度を上げていく

このプロとしての姿勢は素晴らしいなと思いました。

映画となったのは3度目となるWORLD TOURですが、

WORLD TOURを始めるにあたり最初の目標でもあった

アメリカ上陸とニューヨークでのライブを大成功に収めて、

打ち上げでスタッフに感謝する3人と、

一つの夢が叶ったことで生まれた次の夢について、

エンディングでこの映画のために書き下ろされた新曲『STAR TRAIN』の

「いつだって常にスタートライン」

この歌詞の意味がピッタリと当てはまり涙が止まらなくなりました。

ラストにあ〜ちゃんが語った次の大きな夢であり目標が実現できるように

これからも応援していきたいと思いました。

そして、このドキュメンタリー映画はアメトーークで興味を持った人にも

観てほしい内容となっておりますので、

ぜひ劇場に足を運んで大きなスクリーンで、

ある意味で3人とチームの戦いの記録を見て、

何かを感じて力を貰って明日からの糧にしてもらえたらな、と思います。









名塚元哉 |←ホームページ