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2015年10月24日(土) ジュンク堂渋谷店のブックフェアがフェア(公正)ではなかったという話。

ジュンク堂民主主義フェアを見直し 店員ツイートに批判(朝日新聞 10月23日)

東京都渋谷区の「MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店」で開催中のブックフェア
「自由と民主主義のための必読書50」が21日に一時撤去され、並べる本を見直すことになった。
運営会社が22日、HP上で発表した。
きっかけは、書店員がつぶやいた「闘います!」などのツイートに対するネット上の批判だった。

 フェアは9月20日ごろにスタート。
安全保障関連法制に反対する学生団体「SEALDs(シールズ)」の
「民主主義ってこれだ!」や、歴史社会学者の小熊英二さんの「社会を変えるには」、
作家の高橋源一郎さんの「ぼくらの民主主義なんだぜ」などの
書籍50種類前後がレジカウンター前の棚に並び、今月末まで開催予定だった。

 だが、渋谷店の書店員が今月19日、「非公式」に開設したツイッターアカウントで、
「夏の参院選まではうちも闘うと決めましたので!」
「闘います。うちには闘うメンツが揃(そろ)っています。
書店としてできることをやります! 一緒に闘ってください」などと発信。
共感が寄せられる一方で、安倍政権を闘う相手に想定しているとして
「選書が偏向している」といった批判が続出した。

 店側は20日に非公式アカウントを削除し、21日夕にフェアの棚を撤去。
運営する「丸善ジュンク堂書店」は22日、
公式HPで「弊社の公式な意思・見解とは異なる内容です」などとして
、ツイートに至る経緯を調査し、棚を撤去して内容を見直した上で再開する方針を示した。
広報担当者は「フェアのタイトルに対して、陳列されている本が偏っているという批判を受けて、
店側が自主的に棚を一時撤去した」と説明する。

 渋谷店の店長は「素晴らしいという声も、偏りを指摘する声もあった。
いずれも真摯(しんし)に受け止めている。
批判があった以上、内容を改めて検討する必要があると考えた」と述べた。

 安全保障関連法制の成立前後から、
安保や民主主義をテーマにしたフェアを開催する書店は相次いでいる。
系列のジュンク堂書店池袋本店でも9月末まで開催していた。


この騒動を見てましたけど、

書店員が個人で渋谷店公式であるかを装うアカウントを開設し、

特定の勢力と共闘して闘う!と宣言したことに対する批判が集中していただけなんですけどね。

どんなジャンルの本であれ思想であれ、

それが注目を集めているときは、

書店も商売でやっているのですから売り上げアップを考えて

注目を集める事柄に関してフェアを行うことは自由で、

好きなようにやればいいと思うんですよ。

書店によってはひとつの思想に偏ったところもありますし。

ただし、ジュンク堂のような大型の書店であれば、

一方に肩入れするのではなく賛成反対両論を提示して

あとはお客さんの興味や判断にゆだねるのが書店の役割と考えているわけで、

しかし、問題となった渋谷店のフェアは安保法案反対本やSEALDs関連本や

都合よく民主主義を解釈して利用したい人たちの本しか並べていませんでしたし、

安倍政権と戦うと発言をツイートしたので、

偏りすぎと言う批判が出てしまうのも当然かと思いました。

ところで、ジュンク堂の騒動で、

言論の自由やジュンク堂の自由を守れと言っている人たちが現れているのですが、




この問題は、ひとりの書店員が渋谷店公式を装いアカウントを作り、

特定の勢力と共闘する宣言までした暴走が書店の方針に合わないので

フェアの内容を見直すことにしたということであって

表現の自由とは別の次元の話なんですけど、

この人たちが以前に何をしていたかといえば、

一時期、週刊誌で嫌韓や嫌中特集が賑わっていたときは不買運動を呼びかけ、

嫌韓嫌中本や櫻井よしこ氏など保守派の本を扱う書店に抗議して

販売させないようにしようという運動を展開し書店名や連絡先をリスト化して、

ツイートで拡散しまくって圧力をかけるよう呼びかけていたのですが、

結局この人達にとっての都合の良い言論の自由が守りたいだけというのが今回もよく分かりました。











名塚元哉 |←ホームページ