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2015年09月29日(火) 『まれ』は最後まで「あれ?」と首をかしげるドラマだった。

男性監禁、屋上から転落させる…中核派2人逮捕(読売新聞 9月28日)

過激派・中核派の拠点「前進社」(東京都江戸川区)で今年5月、
活動家の男性が5日間監禁された後、屋上付近から転落し、
一時意識不明の重体になる事件があったことがわかった。

 警視庁公安部は28日、男性を監禁し、転落させたとして、
監禁致傷容疑で同派活動家の男2人を逮捕した。
同派内部で「総括」と称した暴行が依然として続いているとみて、解明を進める。

 捜査関係者によると、2人は5月上旬、仲間の活動家の男性を5日間にわたって
前進社の建物内に監禁した上で、5階の屋上付近から転落させた疑い。
男性は、屋上の雨どいから逃げようとした際に転落して
意識不明の重体となったが、その後、回復した。

 公安部によると、中核派は最近、組織性を前面に出さずに
市民団体のデモに加わる「ソフト路線」を進めており、逮捕された2人も、
安全保障関連法案に反対する国会前のデモに参加していた。


気に入らない相手には暴力行為も平気で行うのは、

安保法案反対デモでも見られた光景ですが、

こういった連中は未だに「総括」も止めてないんですね。

前進社と言えばテレビ東京が取材し『NEWSアンサー』で7月に放送して、

メンバーの女性が「革命のために人を殺めることもある」と発言したことで、

その内容がネットでも話題になっていましたが、

テレ東が中核派アジト「前進社」を取材! 次々加入する若者「倒すか倒されるか」(キャリコネニュース 7月13日)

(一部抜粋)
「革命のために人を殺めるか」との質問に「まあそうですね」

26歳の女性構成員は「自分たちの命をかけてでも立ち上がる運動の中に、
次の社会の展望があると思っている」と真剣な表情で語った。
どこにでもいそうな普通の若い女性だったが、
取材者が「革命のためなら政府や国の人の命を殺めることもあるのか」
と問うと、少し考えながらもこう答えた。

「まあ、そうですね…ほんとに、倒すか倒されるかだと思うんですよ」

中核派はほぼ毎日、都内の大学前でビラ配りをしている。
社会に不満をもつ若者たちを取り込もうと勧誘に力を入れ、
ビラやデモを見て中核派に入る若者も増えている。

社会学者の開沼博氏はその背景に、ないがしろにされた若者の状況もあると指摘。
「暴力を使わなくてもよい社会を作れるという道筋を示せるか」とした上で、こう提言した。


「どういうふうに政治的な意見や不満を述べる場や、
自分自身の個人的な不満を満たす場を作っていくかが重要だと思います」

構成員に見られる純粋さ、真面目さと幼さ

警察や公安調査庁は、中核派を「国家を暴力的に破壊・解体することを目指している団体」と規定。
定期的に前進社を家宅捜索し、監視を強めている。番組は最後にこうまとめた。


「若者たちが考えるのは『良い社会にしたい』という純粋な理想ですが、
それが過激な思想に走ってしまうのは、根底に貧困や不安があるからだと専門家は言います。
ただ、理想のためには暴力も辞さないという考えは、絶対に許されるものではありません。
そういった若者の不満とどのように向き合っていくべきか、
考えることが大切なのではないでしょうか」


左翼思想って理想郷を求めるある種の宗教みたいなもんですから、

世の中に不満のある純粋な若者ほどのめり込んでいくんです。

そして、自分たちの考える正義が暴走して過激になっていくから

純粋なほどテロリストに向いている。

ISILとまったく同じ構図です。

安保法案成立前に国会前で頻繁にデモが行われていましたが、

テレビや新聞の反対の声だけを鵜呑みにして国会前デモに参加した一般の若者が、

本来の過激な思想を隠しソフトな路線にしている中核派に

スカウトされて活動に加わるようになった人もいることでしょう。

利用されて必要がなくなったら捨てられるとも知らずに。


「まれ」視聴率19・4%…5作ぶり20%切る(読売新聞 9月28日)

26日に終了したNHK連続テレビ小説「まれ」の初回から最終回までの
平均視聴率(関東地区)が19・4%だったことが28日、
ビデオリサーチの調べでわかった。

 前作「マッサン」の21・1%には及ばず、
2012年度放送の「純と愛」以来5作ぶりに20%を切った。
最終回は関東地区で21・8%、関西地区で16・8%だった。


『あまちゃん』から朝ドラを見るのが習慣になっていたので『まれ』も見ていたのですが、

ドラマそのものは予定調和でハッピーエンドで終わりましたけど、

見ているほうは最後までモヤモヤが残るドラマでしたね。

Twitterではフォローしている人たちが途中で挫折して次々に視聴を止めていく中で、

酷いものを毎朝見せやがって、どうせ最終回も酷いんだろう、

こうなりゃ最後まで見届けてやるぜ、と

なんとか最後まで意地で見続けたわけですが、

脚本が悪いのか演出する製作スタッフが悪いのか、

はたまたどちらも悪いのか、

主役をはじめお前らは一体何がやりたいんだとばかりにキャラの一環しない言動の数々、

まれの母親は一見優しいように見えて家族を自分の思い通りに動かしている毒親で怖い!

ストーリー展開も唐突過ぎてツッコミどころが多い、セリフもヘン、

どうでもいいところに時間をかける、

視聴者が一番見たい知りたいところは無視するか、

一週間の軸となるテーマを作り途中まで引っ張りながら、

土曜日か翌週の月曜日には放棄してなかったことにしている、

兎に角何から何まで杜撰で悪いところを上げればキリがないほどで、

よく分からないストーリー展開の中で演じている役者さんが可哀想に思えてくるぐらいでしたよ。

ドラマって視聴を続けていると主役や脇役に感情移入しますけど、

主役も含めて登場人物のほとんどがまともじゃないし、

シナリオが杜撰なこともあって誰一人として感情移入できないんですよね。

だから感動的なシーンであっても気持ちが冷めてる。

しかも、ここ泣くところですよ〜って親切にBGMで教えてくれるんですけど、

そのBGMが必ず主題歌の英語版で「ドンセイグッバーーイほにゃららら〜♪」で、

その歌がセリフの邪魔をしているのも冷めて見てしまう原因のひとつ。

『まれ』はオープニング主題歌も嫌いで流れたら必ずミュートにしていたのですが、

歌を思い出そうとすると劇中で頻繁に流れていた

「ドンセイグッバーーイほにゃららら〜♪」が出てくるぐらいでした。

私は見ていなかったけど評判の悪さだけは知っている『純と愛』と『まれ』

どっちが最強最悪なんでしょうか(笑)

リンクで紹介する記事に書いてますけど、

NHK朝ドラ『まれ』「ネット掲示板の盛況」が最大の功績か(HUFFINGTON POST 9月29日)

ドラマよりもTwitterなどネット上に書き込まれた

ツッコミの数々を読むほうが面白かったドラマなんて始めてだったんじゃないかと。

(私もツイートで散々批判を書かせていただきましたけど。)

『あまちゃん』もネットで盛り上がりましたけど、

あまちゃんが好意的なコメントばかりで盛り上がっていたのと正反対で批判が大半でした。

同時期にBSプレミアムで『あまちゃん』の再放送が始まって、

まれの放送より先にあまちゃんが放送していたのも

まれの駄作感が強調されたんじゃないかと思うんです。

あまちゃんは再放送で見ても面白いですもん。

オンタイムで放送していときと同じシーンで笑ったり泣いたりしてますもん。

まれに比べて再放送のあまちゃんのほうがネットでやっぱり盛り上がっていますから、

ほんと、時期も何もかも悪かったと思いますよ。








名塚元哉 |←ホームページ