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2015年07月23日(木) 朝日新聞 憲法学者アンケートの結果の一部を紙面に載せず

【安保報道】朝日新聞 憲法学者アンケートの結果の一部を紙面に載せず  楊井人文 日本報道検証機構代表・弁護士-Y!ニュース

全保障関連法案の合憲性をめぐり、朝日新聞は7月11日付朝刊1面で
「憲法学者122人回答 『違憲』104人『合憲』2人」と見出しをつけ、
独自に実施した憲法学者へのアンケートの結果を報じた。
回答者の大半が安保法案について違憲か違憲の可能性があると答えたことを中心に伝えていたが、
「自衛隊の存在は憲法違反か」という問いに
回答者の6割超の77人が違憲もしくは違憲の可能性があると回答したことを
紙面版記事に載せていなかったことが、わかった。
日本報道検証機構は先週、朝日新聞社に対し、
紙面版記事で一部の結果を伝えなかった理由について質問したが、
22日までに回答は得られていない。(追記あり、文末参照)

朝日新聞は6月下旬、「憲法判例百選」(有斐閣)に執筆した
憲法学者209人(故人を除く)にアンケートを実施し、122人から回答を得た。
日本報道検証機構が入手したアンケート用紙には、選択式の質問5つと自由記述欄があった。
このうち、7月11日付朝刊1面で結果が報じられたのは
「安保法案は憲法違反にあたるか」「昨年7月の安倍内閣の閣議決定が妥当か」
「砂川判決が集団的自衛権行使を認めているか」の3問。
第1社会面でも大半のスペースを割いて詳報していたが、
再び「安保法案は憲法違反にあたるか」「砂川判決が集団的自衛権行使を認めているか」の結果だけ
グラフで表したほかは、記述回答の一部を紹介していた。
アンケートでは「現在の自衛隊の存在は憲法違反にあたるか」
「憲法9条の改正についてどのように考えるか」についても質問していたが、
朝日デジタル版の記事に短く載せただけで、紙面版の1面・社会面には載せていなかった。

紙面版記事から削られていた部分
自衛隊については「憲法違反」が50人、「憲法違反の可能性がある」が27人の一方で、
「憲法違反にはあたらない」は28人、「憲法違反にあたらない可能性がある」は13人だった。
憲法9条改正が「必要ない」は99人、「必要がある」は6人だった。

自衛隊について違憲または違憲の可能性があると答えた77人は、
安保法案についても違憲または違憲の可能性があると答えたとみられる。
そうすると、安保法案の違憲または違憲の可能性があると答えた119人の過半数が、
自衛隊の存在についても違憲またはその可能性があると答えていたことになる。

他方で、自衛隊を違憲ではないと答えた学者は28人いたが、
安保法案を違憲でないと答えたのは2人だけだった。
自衛隊「合憲」論者の圧倒的多数もまた、
安保法案も違憲またはその可能性があるとの見解を示していたことがわかる。

また、50人が自衛隊について明確に「違憲」を答えたが、
9条改正は「必要がある」と答えたのは6人だけだった。
この6人が自衛隊に合憲性についてどのような見解を示したのかは不明だが、
自衛隊を「違憲」と指摘した学者の大半が、改憲は不要との見解を示したことがわかる。

憲法学者へのアンケートは朝日新聞以外にテレビ朝日と東京新聞も実施しているが、
いずれも回答者の大半が安保法案を違憲またはその可能性があると答える結果となっている。
自衛隊の合憲性について質問したのは朝日新聞だけだった。

朝日新聞は7月17日、デジタル版で、実名公開を承諾した憲法学者の
記述回答全文を公表(22日には選択式回答も公開)。
中には「これまで憲法学者の意見など気にもかけてこなかったにもかかわらず、
にわかにアンケート調査を行うようになった
マス・メディアにもたいへん驚いております」(塚本俊之・香川大教授)といった指摘や、
次のようにアンケートのあり方に疑問を示したものもあった。

井上武史・九州大学准教授の回答欄の「附記」

おそらく、貴社の立場からすれば、このアンケートは、
憲法学者の中で安保法制の違憲論が圧倒的多数であることを
実証する資料としての意味をもつのだと思います。
しかし、言うまでもなく、学説の価値は多数決や学者の権威で決まるものではありません。
私の思うところ、現在の議論は、圧倒的な差異をもった数字のみが独り歩きしており、
合憲論と違憲論のそれぞれの見解の妥当性を検証しようとするものではありません。
新聞が社会の公器であるとすれば、国民に対して判断材料を
過不足なく提示することが求められるのではないでしょうか。
また、そうでなければ、このようなアンケートを実施する意味はないものと考えます。
(朝日デジタル7月17日掲載より)

【追記】

7月23日、朝日新聞社広報部は当機構の質問に対し、
「紙幅の制約で、すべての回答を載せられないこともあります。
デジタル版では掲載しています。アンケートの中心である安保関連法案について、
憲法学者の方々の意見を適切に紹介できたと考えています」と回答した。
22日、デジタル版で選択式を含め実名の回答全てが公開され、
選択肢別の回答者数も掲載された(朝日デジタル・安保法案学者アンケート)。

このアンケート結果から実名回答者(85人)の回答を調べたところ、
安保法案は「違憲」と答えたのは72人で、このうち自衛隊の存在を「違憲」と回答したのは42人、
「違憲の可能性がある」は16人、「違憲にあたらない可能性がある」は6人、
「違憲にあたらない」は8人だった。
自衛隊を「違憲にあたらない」(合憲)と答えたのは19人で、
このうち安保法案を「違憲」と答えたのは8人、「違憲の可能性がある」は8人、
「違憲にあたらない」は2人、無回答1人だった。

自衛隊を「違憲」と回答した42人のうち、9条改正について「必要がある」はゼロ、
「必要がない」は39人、無回答は3人だった。


安保法案を違憲とする憲法学者の2/3が自衛隊も憲法違反としていますが、

それをそのまま載せると、さすがに憲法学者の浮世離れぶりが発覚するので

隠したかったことが伺えます。

自衛隊は憲法違反だが改憲の必要がないとしている憲法学者の多さをみると、

安保法案も改憲なしに導入してもいいんじゃないですかと思うんですけど。

憲法学者も朝日新聞も自衛隊が憲法違反だということを堂々と主張できないのは、

自衛隊は必要と思う国民が多いことと、

自衛隊も違憲なら改憲するしかないんじゃないの?

という世論の声が多くなるのを避けたいんでしょうね。

政府、中国ガス田写真を公開=中間線付近に構造物16基−菅官房長官、中止要求(時事通信 7月22日)

政府は22日、東シナ海での中国によるガス田開発の現状を示す
写真や地図を外務省ホームページ上で公表した。
菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で、「日中中間線の中国側で、
2013年6月以降で新たに12基、それ以前から確認しているものを含め
合計16基の構造物を確認した」と指摘。
さらに、「中国側が一方的に資源開発をすることは極めて遺憾だ」と述べ、中止を要求した。

 公開されたのは、海上自衛隊機が上空から撮影した海洋プラットホームや土台の写真14枚と、
構造物の位置を示した地図1枚。それによると、全ての構造物が日中中間線の中国側に設置されており、
「白樺」(中国名・春暁)や「樫」(同・天外天)などが含まれている。
 菅長官は会見で、写真を公表した理由について、
中国による東シナ海での開発行為が進んでいることなどを挙げ、
「国内外で一方的な現状変更に対しての関心の高まりを考え、
公表できるものは公表しようと判断した」と説明した。
 東シナ海のガス田をめぐり日中は、2008年に白樺の共同開発などで合意したが、
具体的な内容を詰める条約締結交渉は中断している。
菅長官は、交渉の再開についても引き続き中国に呼び掛けていく考えを示した。 

 構造物に対しては、政府内からも軍事利用への懸念が出ているが、
菅長官は「そういう判断ではなく、現時点で採掘という形だと思う」と述べた。
 中国は9月3日に北京で開催する抗日戦争勝利70年記念行事に安倍晋三首相を招く意向で、
首相も同月の訪中を模索している。
ガス田の現状公開が首脳外交に与える影響について菅長官は「ない」と否定するとともに、
日中関係全般については「戦略的互恵関係の考え方に基づいて、
関係改善の流れを確かなものにしていきたい」と語った。


神戸新聞が「政府が中国を利用して安保法案を通そうとしてる」という趣旨の批判記事を書いていたのですが

勝手にガス田開発や南沙諸島を埋め立て基地開発を進める中国は批判しないんですかね。

護憲派の人たちは憲法9条がそんな大切なら、

「中国が軍拡を進め周辺諸国を脅かすからこの国の平和憲法が壊れそうだ」とか

中国にも一言ぐらい言えばいいのにと思ってしまいます。


9条守る…被災地の小学校に復興とは関係ない書き込みが相次ぐ(読売新聞 7月23日)

被災の小学校、激励の文字消され無関係書き込み

東日本大震災の被害が大きかった福島県浪江町で、
震災直後の捜索活動に携わった警察官や自衛隊員らが町立請戸小学校の黒板に残した
激励のメッセージが消され、復興とは直接関係がない書き込みが相次いでいる。

 地元住民らは「危険を顧みず献身した人々のメッセージを消さないで」と呼びかけている。

 同町請戸地区は津波で127人が死亡し、27人が行方不明のままだ。
2階建ての校舎1階は柱と一部の壁だけになったが、
2階部分の教室は残り、震災直後は捜索活動の拠点となった。

 メッセージは2階にある6年生などの各教室の黒板に残され、
「復興をあきらめない」「頑張れ請戸」「ここに帰れることを願っています」などの思いがチョークで書かれた。
東京電力福島第一原発から約4キロにあり、警戒区域として一般の立ち入りは厳しく制限されていたが、
2013年4月に避難指示解除準備区域となって日中の出入りが可能になると、
メッセージが消され、「きました! きました!!」といった訪問記念や
「原発再稼働×(バツ)」「9条守ります」などの書き込みが目立つようになった。


無関係な内容のものを激励の言葉を消してから書くところも含め

ここに住んでいた人の気持ちを考えず自己中心的な行動で酷いですね。










名塚元哉 |←ホームページ