多数決って本当に民主的? 問い直す漫画や評論相次ぐ(朝日新聞 7月14日)「多数決」は民主的な決め方とされてきたが、その問題点をとらえ直そうとする漫画や評論の刊行が相次いでいる。折しも、安全保障関連法案は週内にも衆議院で採決される公算大だ。異なる意見を取り入れながら物事を決めるにはどうしたらいいのか。 「主人公」は人間そっくりの女性アンドロイド。体にはカメラが埋め込まれ、オンライン中継されている。彼女の行動は、ネット上に集まった人たちの「多数決」が決めていく。 雑誌「ビッグコミックスピリッツ」の漫画「デモクラティア」の設定だ。彼女を製作した技術者は言う。「動かしているのは、ネットを介して集められた“人類の英知”そのもの…だとすると…それは人間よりも人間的に正しい」 作品が生まれたきっかけは、ネット世論が旧体制の崩壊につながった「アラブの春」だった。縁もゆかりもない数の力が世界を変えた。それを目の当たりにし、作者の間瀬元朗さんは「多数決」の問題を考えるようになったという。アラブの春の失敗が、その縁もゆかりもない数の力による多数決を「否定」しちゃったわけなんですが…。アラブの春がもたらしたものってけっきょく混迷しかなかったですし。多数決は民主主義の根幹をなすものですが、それを否定するかのような記事を書く朝日新聞。多数決を否定したら、その多数決より優先される物事を誰がどうやって決めるのでしょうか。先日の天声人語といいこの記事といい◆(天声人語)「主権者は私たちだ」(朝日新聞 7月12日)人々が主権者である社会は、選挙によってではなく、デモによってもたらされる、と。朝日新聞やサヨクらは普段なら選挙結果や民主主義や多数決の声を大事にしろと言いながら自分たちの気に入らない結果や流れになるとそれを完全否定するのは、けっきょく僕ちんの考えた世界じゃないとダメだと駄々をこねる我儘な駄々っ子でしかなくご都合主義すぎます。◆NHK世論調査 各党の支持率(NHKニュース 7月13日)NHKの世論調査によりますと、各党の支持率は、自民党が34.7%、民主党が7.7%、公明党が4.2%、維新の党が2.5%、共産党が3.3%、次世代の党が0.1%、社民党が0.7%、生活の党と山本太郎となかまたちが0.4%、「特に支持している政党はない」が36.8%でした。支持率を下げた自民党以外にも民主や共産党も軒並み支持率を下げているわけですが、民主党なんて共産党より0.6ポイント多く下げているという。騒ぐだけでは意味が無いということを有権者は意外とちゃんと見てるんじゃないでしょうか。前回の世論調査でもそうでしたけど自民党が支持率を下げて、支持していた人が野党に移動するかというとそうではなく、「支持政党なし」になるというこの流れは政治不信が強くなっている証明でありますから、与野党とももっと真面目に議論を進める政治をやってほしいものです。