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2014年09月30日(火) 『アオイホノオ』最終回

dyきょうの日記に進む前にまずはこちらをご覧いただきたい。

『アオイホノオ』OP



そのOPを島本和彦先生の絵にしたもの。



これを作った人は完成までに2ヶ月掛ったそうですが、

ああああーーーーっ絵がー!?絵が動いてるじゃないかーっ!!!!

何度見ても素晴らしいです。

さて、テレビ東京では先週放送された『アオイホノオ』最終回が、

数日遅れでテレビ大阪でも今日放送され、

私の中で毎週放送が楽しみで楽しみで仕方なかったドラマが終わって、

心にぽっかりと穴が開いたようになってしましっているわけですが、

毎週、ほんとうにお腹を抱えるほど面白かったし、

これは若い頃に何らかの創作活動をしていたことがある人なら

誰でも持っていたことですが「俺は才能がある」みたいな

若かりし頃の勘違いによるのぼせ上っている時代を見せつけられて、

そして、それがもっと才能のある周囲の存在や大人たちに否定され、

どん底に叩き落とされる様が、

あの頃の自分を見ているようでもありつらくもありました。

『アオイホノオ』は島本和彦先生の大阪芸大時代の自伝的マンガであるのですが、

暑苦しいほどの熱血ギャグマンガなので、

ドラマ化の一方を聞いた時は正直これまでのマンガ原作のドラマ化が

ことごとく失敗しているので心配でしかなかったのですが、

配役の発表からマンガの絵にソックリ、

そして実在の人物にもどことなく似ている!

このドラマはもしかしたらとんでもないことになるかもしれないと感じ、

まだ期待半分不安半分の中、第1話を視聴。

冒頭の『DAICON3』のフィルムが流れた瞬間から、

島本作品好きな福田監督はちゃんと分かってらっしゃる。

ちゃんと原作をそのまま実写にしようとしていると感じ、

脚本と映像からビシバシ伝わる本気度から、

その心配も杞憂に終わり、

最終回までのこの3ヶ月間は毎週この時間が楽しみになり、

毎回5回以上は見てしまうドラマになりました(笑)

このドラマではマンガにも登場している山賀博之氏や赤井孝美氏や武田康廣氏や

岡田斗司夫氏(岡田さんは手塚治虫役でw)が、

俳優さんが演じられている若かりし学生時代の自分と共演する

カメオ出演も話題になりましたが、

最終回で、まさかの…いや予想通りの島本和彦先生ご本人が出演されました。

しかも自分がドラマの最終回用に考えたセリフを

若い頃の自分の分身に語るバイク屋の店主役で。




「違うぞ、若者。お前はこのバイクに乗って、明日に向かって走るんだよ!
 いいか、大人になってから『学生時代は良かったナァ…』
 などと振り返るような下らん大人にだけはなるなよ!」


臭いけどいいセリじゃないですか。

しかも、島本和彦先生は過去に自分の作品のアニメ『炎の転校生』と

実写映画『逆境ナイン』にもカメオ出演していたのですが、

明らかに、そのころより演技力が上達してますよ(笑)


マンガはまだ連載が続いているのですが、

ドラマはどう物語を終わらせるのかと思っていたら、

現在発売中の12巻までの話しをキッチリ実写にして、

最後に、そうくるか、そうきますか!と綺麗にまとめてられていました。

焔モユルがプロデビューして炎尾 燃になっていました。

マンガ『燃えよペン』と『吼えろペン』と同じくその姿は、

赤ジャージにラグビーのヘッドギアをしています。



原作が続いているマンガをドラマにしてキレイに纏めて終わられては、

逆に連載を描いている島本先生には

自分の場合はどんな最終回にすればいいんだ!とばかりに

プレッシャーになるんじゃないかと要らぬ心配をしてしまいます。

本当に脚本・映像・配役含めて全てが素晴らしいドラマでした。

ドラマ化した福田雄一監督は島本作品が好きで、

どうにかしてファン以外の多くの人にも島本作品の面白さを伝えたい一心で、

ドラマにしたのだと思います。

11月に発売されるBlu-rayやDVDのBOX版には、

本編では時間の都合上、泣く泣くカットされたシーンが大量に収録され、




島本先生が学生時代に作った自主制作映像が特典として収録されます!




こちらも今からすごく楽しみにしています。



終わってしまって寂しいので、

福田監督には、ぜひ同じ配役で『燃えよペン』をドラマ化してほしいと思います。

ちなみに、地方によってはまだ放送が始まったばかり、

もしくは途中の地域もありますし、

BSジャパンで10月5日から放送が始まるので、

テレビ東京系列が無い地域の方はこちらで放送をお楽しみくださいね。










名塚元哉 |←ホームページ