今週号の『美味しんぼ』です。雁屋氏はブログで「鼻血で批判している人は発狂するだろう」と書いてましたが、ホント、よくここまでデタラメが書けるなと感心してしまう『MMR(マガジンミステリーファイル)』も真っ青な、「なんだってーーーー!」な内容になっています。先週、小学館のスピリッツ編集部は公式サイトで、【スピリッツ22・23合併号掲載の「美味しんぼ」に関しまして】(ちなみにこのコメントは現在スピリッツサイトからリンクを外され見られなくなっています。)放射線の影響で鼻血が出ると断定する意図はなく、風評被害を助長するような意図もありませんコメントを出していましたが、今週号で放射線で鼻血と断定していますし、福島に人は住めないほど汚染されていてそれが真実とまで言いきっているので、編集部のコメントまでウソだったということになります。今週号の内容を知っていてこのようなコメントを載せていたのですから、スピリッツ編集部や小学館の罪も大きいのではないでしょうか。そして今日発表されたコメントに関しても「議論をいま一度深める一助となることを願って」なんて書いてますが、使い古された放射脳ネタを出してきて、なにが一番問題なのかが分かっていないようなコメントです。【小学館 スピリッツ24号掲載の「美味しんぼ」に関しまして】しかも編集部側は放射線が鼻血や疲労の原因と断定するものではないとしても、作者は鼻血や疲労は放射線による被曝が原因それが真実と言いきっているのですから、もうチグハグです。マンガの内容に話を戻しますが、雁屋氏の書く、粘膜細胞内の水分子が放射線で切断され過酸化水素に変わって鼻粘膜を損傷させたのが鼻血の原因だとするならば、なぜ目や気管支や肺の粘膜は損傷されないのか謎ですよね。ちなみに過酸化水素水はオキシドールで怪我の治療に使われるものです。こんなので鼻血が出るならレントゲンも危ないですしCTスキャンをしたら即死するんじゃないかと思います。大阪が受け入れた震災瓦礫のセリフも嘘が混じっています。大阪府が受け入れた瓦礫は岩手県宮古地区のものなので福島の瓦礫ではないんですよね。福島の瓦礫は県外処理されていないので、このセリフだけで嘘ですし大阪や岩手にも喧嘩売っています。それに焼却した舞洲工場は人工島の中にあって付近に民家は存在していませんので、周辺住民1000人を調査したというのも嘘です。それなのに福島と関係のない場所の瓦礫を受けれたことでまったく無関係の場所に住んでいる人の体調が悪くなったとすれば、反原発派の思い込みや集団ヒステリーの類でしょう正に病は気からというやつです。この件に関しては大阪府と大阪市からも抗議されました。漫画『美味しんぼ』での本府の災害廃棄物処理に関する記述について作中の記述について「大阪で、受け入れたガレキを処理する焼却場の近くに住む住民1000人ほどを対象に、お母さんたちが調査したところ、放射線だけの影響と断定はできませんが、眼や呼吸器系の症状が出ています。」「鼻血、眼、のどや皮膚などに、不快な症状を訴える人が約800人もあったのです。」これについては、大阪市が、処理を行った焼却工場の存在する此花区役所、同保健福祉センター、此花区医師会に確認をしましたが、処理中においても、その後においても、そのような状況は認められませんでした。災害廃棄物受け入れの安全性について大阪府、大阪市が行った、災害廃棄物の広域処理は、岩手県からの要請を受け、岩手県宮古地区(宮古市、岩泉町、田野畑村)の災害廃棄物を受け入れました。受け入れに際しては、宮古地区において放射性物質の濃度を測定するなど安全を確認し、運搬、焼却など処理の各過程でも空間放射線量率などを測定し安全を確認しています。その結果各過程の空間放射線量率については全て受け入れの前後で値に変化はなく、安全に処理していることを確認しています。また、今回の記述については、大阪府及び大阪市は事前の取材は一切受けていません。なお、大阪府及び大阪市は、平成26年5月12日、雑誌発行元の小学館に対して抗議を行いました。『岩手県の災害廃棄物の受入れについて(処理は終了しました)』http://www.pref.osaka.lg.jp/shigenjunkan/haikibutukouikishori/index.html『東日本大震災により生じた廃棄物の広域処理関連情報』http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000163892.html大阪府・大阪市による小学館への抗議についてhttp://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=16432一番驚くべきセリフは元町長の井戸川氏や福島大の荒木田准教授と実在の人物に「福島がもう取り返しのつかないまでに汚染されたと私は判断しています」「除染してみて初めてわかったんです。除染作業がこんなにも危ないということ。 そして福島はもう住めない、安全には暮らせない…」などと言わせているところです。福島県の広さを知ってて言っていますか?と首をかしげざるを得ません。人が住めない(実際に人は住んでいない)ほど汚染された地区は限られていて、県内の7割以上は他県と線量が変わらない程度に落ち着いています。しかも、これは韓国のソウルよりも低い線量です。事故直後ならこんなデマもまかり通っていたと思うんですよ。しかし、3年も経ってデータなどが揃ってきて、低線量の放射線では鼻血すら出ないってことも分かっているのに、こういうことを書くってことは雁屋氏は最初から結論ありきで放射線や被曝について勉強をしてこなかったということなのでしょう。不安だからこそ学んで不安を解消させていくべきところを不安な気持ちを納得させるためにデマを信じて不安を強化させる反原発派の中の放射脳な方々が陥りやすいことなのですが、なんと愚かなことなのでしょうか。雁屋氏の2年以上掛けた取材も自分の考えに合う特定の個人や市民団体に対して行っただけのものという証拠が積み上がっていますね。先週から続く『美味しんぼ』のむちゃくちゃな内容に対して福島県が発表した抗議と見解です。週刊ビッグコミックスピリッツ「美味しんぼ」に関する本県の対応について福島県から小学館への申し入れ内容http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/63423.pdf作中のセリフやデータに関する見解なので、雁屋氏や小学館が真っ向否定された形となっております。また福島県の抗議文で驚いたのは、雁屋氏が2年間取材したに対して双葉町は取材した形跡がないと否定していましたが、今日発売のスピリッツの『美味しんぼ』で「鼻血は被曝が原因」と断言。それに関しての福島県のコメント「4月30日に小学館から『他に鼻血出した人知りませんか? それは被爆(原文ママ)の影響ですか?』と質問が来てた」こういう失礼な質問をしているのです。緻密な取材を基に発表した作品じゃないということですね。福島県はこの3年間で風評被害や差別などで苦しまされてきました。そのような悪質なデマや間違った情報などを払拭する努力を積み重ねてきて、ようやくそれが浸透してきたばかりだというのに、後ろから足蹴にするような形でグルメブームを生みだしたほどの影響力を持つ有名なマンガがとんでもないことを書いてきたので、もう我慢の限界にきて見解を発表したのでしょう。この悲しみや怒りは如何ばかりかと思います。小学館はスピリッツの来週号でこ件に関しての見解を特集として掲載するそうですが、ここまで事態が大きくなったものを、どう収束させるつもりなんでしょうか。