島本和彦「アオイホノオ」柳楽優弥×福田雄一でドラマ化(コミックナタリー 5月5日)島本和彦「アオイホノオ」の連続TVドラマ化が決定した。7月よりテレビ東京系「ドラマ24」枠にて放送される。「アオイホノオ」はゲッサン(小学館)にて連載中の、島本本人の大学時代をベースとした青春ドラマ。庵野秀明や山賀博之など、実際に島本と学生時代を過ごしたクリエイターたちが登場することでも知られている。ドラマ版で焔モユル役を務めるのは、これが地上波連続ドラマ初主演となる柳楽優弥。「皆さんに楽しんで頂けるように、僕も撮影期間中、笑倒して挑みます!」とコメントし、意欲を見せた。また監督・脚本は「勇者ヨシヒコ」シリーズ、映画「HK/変態仮面」などで知られる福田雄一が担当。島本ともともと親交が厚い福田は、「島本作品を映像化できるのは自分しかいない!」と意気込んでいる。島本和彦コメントすべて神回にすると福田雄一は言った!!奴ならできる!!私はわくわくして祈るのみだ!!あと原作も負けないように魂をたたきつけ続けるのみだ!!!!柳楽優弥コメント今回初めて、熱血的かつユニークな役を演じさせて頂く事になりました。福田雄一さんワールドに入れる事を楽しみにしています。皆さんに楽しんで頂けるように、僕も撮影期間中、笑倒して挑みます!福田雄一コメント僕の創作の師匠である島本先生の原作を初めて演出させて頂くことが何よりの幸せです。さらに、主人公に柳楽くんという最高のキャストも頂きました。これでドラマが失敗したら、すべて僕のせいです!『ゲッサン』で「次号重大発表!」と謳っていたのはコレだったわけですが、島本和彦先生の自伝的とも言える連載中のマンガが実写ドラマ化です。島本先生の作品では2005年に『逆境ナイン』が実写映画化され、原作同様に熱くてハチャメチャな設定と今や人気の女優さんになった堀北真希さんのデビューまもない当時の初々しい演技が見れたりしますけど、テレビでの実写で連続ドラマ化は島本作品初です。『アオイホノオ』は2007年ヤングサンデーで連載開始されてから、(2008年にヤングサンデー廃刊後は2009年5月に創刊した『ゲッサン』にて連載が再開)ずっと読んでいますが、実写化されたら面白いだろうなと思っていた作品だったので、実写化が叶って嬉しいです。島本先生が過ごされた大阪芸大時代の話なので、同じ時期に芸大生だった庵野秀明さんや岡田斗司夫さんなど今や多方面で活躍するクリエイターが実名で登場し、80年代の話なので30代以上でアニメや得策が好きな人なら特に懐かしい気持ちにもなる作品なんですが、作品の中でもっともキーとなる部分が「あいつより俺の方が才能がある」って、後で振り返ってみるとすごく恥ずかしくなるような若いころなら誰しもが陥りやすい痛々しいまでの自意識過剰と嫉妬ぶりもあって、趣味でマンガなど描いてた人なら頭抱えて布団被りたくなる描写もいっぱいあって読むと本当に面白いし嫌な汗も出ます(笑)作中で登場する80年代に週刊少年サンデーや月刊少年サンデーで連載されていたあだち充、高橋留美子両先生の作品使用許可も出ているので、主人公の焔モユルがマンガを読んで徹底的に分析しダメだししまくるそこまで言ってしまって大丈夫なのか!とヒヤヒヤするいろいろ失礼すぎるシーンの数々も大丈夫でしょう(笑)監督も島本先生と親交が厚く島本作品好きの福田監督なので、実写化でもたぶん大丈夫でしょう。島本先生はアニメ『炎の転校生』では声優として、映画『逆境ナイン』では俳優としてちょこっと出演されていますが、『アオイホノオ』でも出演されるのかこちらも楽しみで、全てひっくるめて放送が楽しみです。