小保方氏が画像「捏造」、理研調査委が最終報告(読売新聞 4月1日)STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所の調査委員会は1日、論文の画像に意図的な改ざんと捏造(ねつぞう)にあたる研究不正があったとの最終報告書を発表した。 不正は筆頭著者の小保方晴子ユニットリーダー(30)が単独で行ったと認定した。これを受けて記者会見した理研の野依良治理事長は「科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こし、おわびする」と謝罪し、著者へ論文取り下げを勧告して関係者を処分する方針を明らかにした。 調査委はSTAP細胞が本当に作製できたかどうかは「今回の調査対象外」とし、今後の再現実験の結果を待つとした。理研は1年かけて再現実験をする方針で、まず4か月をめどに中間報告を公表するという。理研の調査結果報告書 http://www3.riken.jp/stap/j/f1document1.pdf小保方氏「承服できない」/反論全文(日刊スポーツ 4月1日)理化学研究所の小保方氏は、調査委員会の最終報告に対し代理人を通じ「改ざん、捏造(ねつぞう)と決めつけられたことはとても承服できません。近日中に理研に不服申し立てをします」とのコメントを出した。 小保方晴子氏が代理人の弁護士を通じて発表したコメント全文は次の通り。 調査委員会の調査報告書(3月31日付)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、捏造(ねつぞう)と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。 このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認できません。 レーン3の挿入について。 Figure 1iから得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。そもそも、改ざんをするメリットは何もなく、改ざんの意図を持って、Figure 1iを作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えからFigure 1iを掲載したにすぎません。 画像取り違えについて。 私は、論文1に掲載した画像が、酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので、単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした。 真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。したがって、画像データを捏造する必要はありません。 そもそも、この画像取り違えについては、外部から一切指摘のない時点で、私が自ら点検する中でミスを発見し、ネイチャーと調査委員会に報告したものです。 なお、上記2点を含め、論文中の不適切な記載と画像については、すでにすべて訂正を行い、平成26年(2014年)3月9日、執筆者全員から、ネイチャーに対して訂正論文を提出しています。小保方氏は悪意のない論文が不正だとされるのは不愉快だと反論していますが、理研は捏造があって論文は不正があったと結論づけたわけで、けっきょくのところ結論を急ぎ過ぎたことによって招いた結果なのでしょうか…。ただ、理研側もSTAP細胞そのものについては在るとも無いともハッキリと明言せずこの後も研究は続けるそうです。多くの人にとってもっとも知りたいのはSTAP細胞が本当に存在しているのか否かだと思うので、ハッキリとした結論が出せない以上はモヤモヤしたものは続いちゃうわけですが、過去、このような報道もありましたし、人で初のSTAP細胞か ハーバード大が写真公表 能力を確認中(スポニチ 2月6日)バカンティ教授によると、研究目的で販売されている新生児の皮膚線維芽細胞に弱酸性溶液による刺激を与え、 約1週間後にマウスのSTAP細胞とよく似た球状の塊をつくることに成功した。 もとの細胞は完全に皮膚に分化していたが、チームはほかの幹細胞が混じっていなかったかどうかも念のため調べている。 ハーバード大のチームは、すでにサルのSTAP細胞の作製に成功し、 脊髄損傷を起こしたサルに移植する実験で「驚くべき成果」を出すなど、 臨床応用に向けた研究を本格化させている。 生きたヒツジを使って損傷した気道を修復する実験も手掛けているという。STAP細胞が実現すれば多くの人に希望をもたらす有意義なものであることは明らかなので、小保方氏がこのまま研究チームに居られるとは思えませんが、論文の問題と研究そのものは分けて「それはそれこれはこれ」として今後もSTAP細胞が実在するのかは研究を続けてほしいです。 論文が怪しいぞと言われ始めた頃から、全否定になってしまうような流れだけが本当に残念でなりません。