今日で東日本大震災から3年目、そして4年目へと歩み出しました。被災者はもちろんのこと、被災者ではない他府県の人にとってもできることなら忘れてしまいたいほどの記憶…でも忘れてはいけない風化させてはいけない記憶であって記録として後世に語り継いでいくべき教訓としての記憶。被災地はまだ更地のままなので、何もかもが手付かずのようにも見えますし、やっと山のようにあったガレキが撤去され、これから復興に向けて進むという前向きな見方も出来ます。被害の規模が大きすぎるので復興へ進むにもかなりの時間を必要としていますし、また資金や人材など必要とするものが多いとはいえ、来年の3月11日は被災者の方々が復興に進んでいると実感できているようになっていればいいと思いますし、そうあってほしいと願うばかりです。また、被災地がスムーズに復興に歩めるようにするには、私たちも1人ひとりが出来ることで寄りそっていく必要がありますね。私のようなものが何かを書きとめるよりも、被災地に寄り添ってこられた天皇陛下の御言葉こそが、被災者の皆様に充分伝わると思います。今日の追悼式典で述べられた陛下の御言葉全文を最後にご紹介します。この御言葉こそが私たちの願いでもあるのではないでしょうか。天皇陛下 国民皆が心を一つに(NHKニュース 3月11日)天皇陛下は、皇后さまと共に東日本大震災の犠牲者の追悼式に出席し、国民が心を一つにして被災者に寄り添っていくことが大切だという思いを述べられました。追悼式では、地震が発生した午後2時46分に黙とうが行われたあと、天皇陛下がおことばを述べられました。天皇陛下は、冒頭、震災の犠牲者と遺族に深い哀悼の意を表されました。続いて、「この3年間、被災地においては、人々が厳しい状況のなか、お互いの絆を大切にしつつ、幾多の困難を乗り越え、復興に向けて懸命に努力を続けてきました。また、国内外の人々がこうした努力を支援するため、引き続きさまざまな形で尽力していることを心強く思っています」と話されました。そして、「被災した人々の上には、今もさまざまな苦労があることと察しています」としたうえで、「この人々の健康が守られ、どうか希望を失うことなくこれからを過ごしていかれるよう、長きにわたって国民皆が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います。そして、この大震災の記憶を決して忘れることなく子孫に伝え、防災に対する心がけを育み、安全な国土を築くことを目指して進んでいくことを期待しています」と述べられました。.天皇陛下のおことば全文本日、東日本大震災から3周年を迎え、ここに一同と共に、震災によって失われた人々とその遺族に対し、改めて深く哀悼の意を表します。3年前のきょう、東日本を襲った巨大地震とそれに伴う津波は、2万人を超す死者、行方不明者を生じました。今なお多くの被災者が、被災地で、また、避難先で、困難な暮らしを続けています。さらにこの震災により、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染地域の立入りが制限されているため、多くの人々が住み慣れた地域から離れることを余儀なくされています。いまだにみずからの家に帰還する見通しが立っていない人々が多いことを思うと心が痛みます。この3年間、被災地においては、人々が厳しい状況のなか、お互いの絆を大切にしつつ、幾多の困難を乗り越え、復興に向けて懸命に努力を続けてきました。また、国内外の人々がこうした努力を支援するため、引き続きさまざまな形で尽力していることを心強く思っています。被災した人々の上には、今もさまざまな苦労があることと察しています。この人々の健康が守られ、どうか希望を失うことなくこれからを過ごしていかれるよう、長きにわたって国民皆が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います。そして、この大震災の記憶を決して忘れることなく子孫に伝え、防災に対する心がけを育み、安全な国土を築くことを目指して進んでいくことを期待しています。被災地に一日も早く安らかな日々の戻ることを一同と共に願い、み霊への追悼のことばといたします。