実写映画「ルパン三世」勝算はあるのか? 「原作と違うアプローチの方がいい」 (2/2ページ)(夕刊フジ 12月2日)「原作と同じ展開ならアニメ化の方が相性が良い。実写化なら監督独自の切り口と個性によるライブアクションなどで勝負した方が成功につながるのでは」 実写化で成功した例は大ヒットしてパート2、3が製作中の実写版「るろうに剣心」がある。監督は、NHK出身でドラマ&映画「ハゲタカ」、大河ドラマ「龍馬伝」を手掛けた大友啓史氏(47)で、「CGを使わないアクションが若い世代に斬新と受けとめられた。主演の佐藤健は殺陣をマスターするのにとてつもない時間を費やしたという」(吉田氏)。 ヒットしなかった実写化については、「原作を意識し過ぎたこと、原作ファンを無視したキャスティングありきで企画された」と解説する。 となると、実写版「ルパン三世」はどうなるか。北村監督とも親しい吉田氏は、「監督は撮影前、『原作と同じ設定でやったら実写化の意味がない。キャラクター設定から今風に見直していくつもり。現代社会に刀を持った侍のような格好の五エ門の姿はナンセンス』と言っており、現実的観点で撮影に挑んでいる。黒木には『身体のボリュームが足りない』という批判も出ているが、細身なスタイルを大いに生かした大胆でセクシーなアレンジを施した演出をしてくれるだろう。単身ハリウッドに乗り込んで磨いたクリエイティビティーが存分に発揮されるはず」と期待している。 カンヌなど大映画祭を狙っているという実写ルパン。世界の映画ファンの心を盗めるか。マンガやアニメの実写化がことごとく失敗しているのは、話題ありきのキャスティングというよりも原作に対する敬意や愛がなく制作会社や監督の自惚れだけで作っているからですよね。ナンセンスなのが『ルパン三世』の売りの1つなのに、五右衛門を現代風にアレンジしている時点で、早くもデビルマンやガッチャマンのように失敗臭が漂っているのですが、どうなりますやら。