「原爆投下も国際法違反か」シリア化学兵器使用で米国務省に質問飛ぶ(産経新聞 8月29日)原爆投下も化学兵器使用と同じ国際法違反か−。米国務省の定例記者会見で28日、ロイター通信の記者がシリアの化学兵器使用疑惑をめぐり、米国による広島、長崎への原爆投下の例を挙げて軍事介入の正当性について追及した。 米政府はアサド政権による化学兵器使用を断定。この日の会見でハーフ副報道官は国連安全保障理事会による武力行使容認決議なしに軍事介入することを念頭に、多数の市民を無差別に殺害したことが一般的に国際法違反に当たると強調した。 これに対してロイターの記者は「米国が核兵器を使用し、広島、長崎で大量の市民を無差別に殺害したことは、あなたの言う同じ国際法への違反だったのか」と質問。ハーフ氏はコメントを避けた。この質問をしたロイター記者は骨がありますね。本来は日本の記者が聞くべき質問だと思いますが、シリアの化学兵器使用が国際法違反なら、多くの市民が犠牲となった大量殺戮といってもいい広島と長崎への原爆投下も国際法違反に代わりありません。ついでにいえば、東京や大阪などで行われた空襲も国際法違反です。◆潘氏発言は「国連憲章違反の恐れ」 明らかに中韓寄り、政府調査(産経新聞 8月27日)度が過ぎる韓国びいき、馬脚現した国連事務総長発言(産経新聞 8月28日)国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長がいくら中立を装ったとしても、いつかは馬脚を現すと考えていた。米誌が告発した「核や難民問題に関心がない」「世界中の大学で名誉学位を収集する癖がある」などはいい方で、事務総長の韓国びいきは度が過ぎる。 国連の主要ポストに韓国人ばかりを起用してワシントン・ポスト紙から「縁故主義」が批判されたことがある。また、あるときは、加盟192カ国(当時)の外交官を招いた「国連の日」恒例の事務総長主催コンサートに、母国のソウル・フィルを招請した。しかも日本海を「東海(トンヘ)」と書き込んだ英文のパンフレットが配布されても素知らぬ顔である。韓国が国連地名標準化会議に、日本海と「東海」を併記するよう求めているのは百も承知だろう。潘氏が外務副大臣に釈明 「安倍政権の立場や努力、承知している」(産経新聞 8月29日)外務省によると、オランダ訪問中の松山政司外務副大臣は28日、国連の潘基文事務総長と会談し、日本を念頭に「正しい歴史認識が必要だ」などと発言したことについての真意をただした。潘氏は「発言は中立的で、日本のみを指摘したものでない」と釈明した。 潘氏は「歴史認識に関する安倍晋三政権の立場や、平和国家としての日本政府のこれまでの努力について、自分はよく承知している」と述べた。発言に関しては「日本、中国、韓国の三カ国は東アジアの平和と安定にとって重要な国であり、三カ国の指導者は過去に起こったことをしっかり理解して克服していくべきとの趣旨だ」と説明した。 さらに潘氏は「日本が懸念する事項や、東アジア情勢のセンシティビティ(敏感な問題)を理解している」と語り、歴史認識をめぐる三カ国間の争点や日本の主張を理解していると強調。発言の中で「日本の政治指導者」と特定したことは「日本の憲法改正について問われたからで、日本のみについて指摘する趣旨ではない」と説明した。「発言が日本国内で誤解され、大きく報道されたのは残念だ」とも述べた。 会談は、ハーグで開かれた会合で同席した松山氏が潘氏を呼び止め、立ち話の形で行われた。韓国で名指しは避けたものの明らかに日本だけを指している発言をしておいて、中立的も誤解もくそもないでしょう。潘氏の釈明に「真意は明らかになった」 菅長官、今後は問題視せず(産経新聞 8月29日)菅義偉官房長官は29日午前の記者会見で、国連の潘基文事務総長が日本を念頭に「正しい歴史認識が必要だ」などと発言したことについて「真意はある意味で明らかになった」と述べ、潘氏の釈明を受け、今後は問題視しない考えを示した。 オランダ訪問中の松山政司外務副大臣が28日、潘氏に真意を質したところ、潘氏は「自分の発言は日本にのみ指摘したものではない」と釈明した。菅氏は記者会見で「松山氏から報告を受けた」と説明した。絶好のカードを得たのに問題視せずにしてもったいない。