「東京都現代美術館が閉館」月刊ギャラリー、4月1日の嘘記事通じず謝罪(産経新聞 4月5日)東京都現代美術館(東京都江東区)が「閉館する」との嘘の記事が1日発売の美術誌「ギャラリー」4月号に掲載され、美術館や都に問い合わせが殺到し、同誌の編集発行人が謝罪していたことが5日、分かった。「エープリルフールのジョークのつもり」としているが、関係者は「しゃれになっていない」とあきれている。 この記事は、美術ジャーナリスト名古屋覚さんが書いた「評論の眼」。「東京都現代美術館を閉館し、主に都内在住作家による最新のアニメやゲームと、書や工芸などわが国の伝統美術を同時に紹介する『クールトーキョーフォーラム』を同館建物内に新設する方針を、東京都はこのほど固めた」という内容だ。 発売後の3日、美術館側は公式ホームページで「全くの事実無根」と否定し、同誌の編集部に抗議。同誌は4日、公式ホームページ上でおわびを掲載。「エープリルフールのユーモアとして書いた評論文の一部。記載された内容は事実ではない」「予期せぬ誤解を招いた」などと謝罪。名古屋さんも「(評論では)『本誌発行日には』(4月1日のこと)とヒントまで書いたのに、世界で楽しまれているエープリルフールのジョークが分からない方々が美術館や文化行政や報道に携わっていたり(中略)、それ故、このたびそうした方々をお騒がせしてしまったことは、大変遺憾」との談話を載せた。 東京都は「訂正にも謝罪にもなっていない」と再抗議。5月号に謝罪文を掲載することを求めたという。月刊誌の場合、全ての読者が1日に読むとは限らいので、企業や新聞のエイプリルフールネタよりも影響力が続いてしまいます。しかも、エイプリルフールには嘘をついてもいいと言っても、自分のことで楽しんでもらう、もしくは空想の産物で楽しんでもらうなど、自由のようでいて、しっかりとしたルールがあるのですが、人を不安にさせる、他人を巻き込む、特定の人物を陥れるとか、やってはいけないルールの中で、この嘘は他人を巻き込んでいるのですから最悪で、名古屋氏は「エイプリルフールのジョークが分からない方々」とか言い訳してますが、こんなのはジョークでもユーモアでもなんでもなく、やっている本人が一番ユーモアを分かっていなかったのではないでしょうか。