安倍晋三首相は、各家庭の「お茶の間の窓口」首相番記者のブラ下がり取材を拒否、早くも限界が見えた (BLOGOS 1月11日)◆安倍晋三首相には、心底からガッカリした。それは、首相番記者による、いわゆる「ブラ下がり取材」拒否を決めたというからである。これでは、菅直人元首相と野田佳彦前首相と全く変わらないではないか。何が最大の問題かと言えば、せっかく全国の各家庭との窓口である首相番記者の機能と役割、使命を自ら全面否定することになる。 さらに、首相番記者の矢継ぎ早やの質問に対して、当意即妙に答える能力がないと認定されかねない。悪く言えば、「馬鹿」であることを天下にさらす結果になる。◆一体だれが、「ブラ下がり取材に応じない方がよい」と進言、助言したのかはわからないけれど、安倍晋三政権誕生早々から、首相番記者の「ブラ下がり取材」を拒否するには、何か、相当、都合が悪いことを質問される可能性が高いと憂慮でもしているのであろうか。これに答えられないと、政権維持が難しくなると恐れているのではないか。そんな疑惑を持たれると、研ごう悪いらしい。総選挙の投開票結果の結果についての疑惑が最大のものだが、このことを恐れているのではないかと思われている。◆菅直人元首相は、本当に「馬鹿」な首相だった。偉かったとすればそれを自覚していたことであった。こんな馬鹿が日本にいるのかと、中国の胡錦濤国家主席をガッカリさせたに違いない。首相番記者による「ブラ下がり取材」を一切拒否し続けて、国民との距離をどんどん大きくして行った。 野田佳彦前首相は、菅直人元首相の側近たちから「ブラ下がり取材に応じて、ボロを出すくらいなら、最初からブラ下がり取材を拒否することだ」と強くアドバイスされて、これを真に受けて、かたくなに拒否し続けた。その結果、全国の各家庭との距離を大きく広げてしまい、せっかくの野田佳彦首相の持ち味を自ら損なってしまった。何のために、千葉4区という選挙区内のJR船橋駅や津田沼駅頭で「朝立ち」を続けて、有権者の信頼を得て当選してきたか分からなくなった。今回、総選挙ではかろうじて当選できたものの、全国各地の国民有権者の「信」を失い、その結果、数多くの現職議員を落選させることになったのである。 これは、全国各家庭のお茶の間に向けての「窓口」を自分でシャットアウトしたことによる結果であった。◆この点、偉いのは、小泉純一郎元首相であった。一日、午前と午後の2回、首相番記者による「ブラ下がり取材」に応じて、時には、記者たちを煙に巻いてしまうほどの名答弁も使いながら、多くの国民有権者を楽しませてくれていた。答えられないことは答えなくても良いのである。そんなことは国民有権者は、百も承知である。男の小泉進次��青年局長は、父親顔負けの応答を記者たちに対して行なっている。質問を受けることを決して嫌がらない、そして、記者たちからの質問に応じることをこう言ってのけた。 「当意即妙の答弁ができるようになるための訓練をしているのです」 将来、大臣から首相に登って行くための訓練を自ら課しているということだ。くだらないことで失言して失脚することのないように31才のいまから訓練しているとは、大変見上げた心がけである。 これに比べれば、安倍晋三首相は、実に劣る政治家である。首相番記者の質問に堂々と答えられない、失言を恐れるようでは、安倍晋三政権の前途は決して明るくはない。早くも限界が見えている。長期政権とはいかないであろう。お茶の間の窓口となっている首相番記者って、すっごい思いあがった発言ですよね。国民からすれば番記者が私たちと首相との窓口になっていると感じていませんよ。 そもそも、ぶら下がり取材って本当に必要なのでしょうか。首相にはぶら下がり取材に応じる義務も責任もありません。取材する側はラクして言質が取れ、場合によって失言など美味しいネタを得ることができますが、実際のところ、ぶら下がり取材は政治家にとって利点はなく、毎日、聞くことが変わるならともかく、大きな出来事でも起きない限り数日間同じような質問が続くこともありますし、意義のある発言しても一箇所でも問題があれば、そこだけを強調して報道されてしまいます。支持率が落ちれば解散や辞任を聞かれるだけで他の質問はない。 そんなことなら、月に1度か2度ほど記者を集めて、大手既成メディアとネットで公開する定例会見を開いたほうが有意義な時間になります。安倍首相は前回の首相時代にはぶら下がり取材に応じていましたが、ある時、番記者が「総理」と呼びとめて安倍首相が記者のほうへ歩み寄ると、誰も質問しなかったことがあって、その場を立ち去ったそうですが、ところが、その一部始終を意図的に編集し、「総理と呼びかけても無視して立ち去った」として放送されたことがあったそうです。他にも全員が同じ質問をして苛立たせるなど、このようにぶら下がり取材によって、失言やメディアにとって美味しい映像を撮ろうと利用しているところもあるわけです。昨年も橋下市長がぶら下がり会見で毎日放送の女性記者とやりあった時に、テレビは女性記者相手にムキになってキレる市長という編集をして放送していましたが、ネットで公開された全編を見ると、女性記者がアホな質問を繰り返していたので、それに腹を立てていたことが分ったように、ネットが無くテレビだけなら、市長が女性相手に大人げない対応をした感じに思われるように意図的に編集して放送されたものを視聴者は鵜呑みにしてしまうことなりかねませんでした。ですから、仮に、ぶら下がり会見をやるにしても、マスメディアは平気で都合のいいように意図的に編集して流すこともあるので、政府広報側も撮影してノーカットでネット上に流すようにしないと危険ではないでしょうか。でないと首相側が反論した場合その一部だけを抜き取られ、短気だの暴言だの国民感情無視だのと批判されてしまい、ことの本質が見えなくなってしまいます。 記者側がそういう卑怯なことを繰り返しておきながら、義務でも無い取材に応じなければ総理は弱いなどと書き立てるというのは、イジメと似たようなものですよ。