「未来」は嘉田氏をかついだ小沢氏隠し? 違いすぎる両者のカラー(夕刊フジ 11月28日)滋賀県の嘉田由紀子知事が、「卒原発」を掲げて「日本未来の党(未来)」結党を宣言し、小沢一郎代表率いる「国民の生活が第一(生活)」は合流を即断した。他の中小政党も加わり、100人規模の候補者擁立を目指すというが、経済や外交安保、社会保障などの政策は未知数のままだ。嘉田氏の独特な雰囲気で有権者の支持を集めるのか、選挙目当ての「救命ボート」や「小沢隠し」といった批判を浴びるのか。 「実態を見ると小沢新党だ。小沢氏は、評判が悪くなると目くらましをして新党をつくる手法で今まで生き残った。嘉田氏はオブラートにすぎない。『脱原発』も小沢氏には生き残りのための手段なのではないか」 自民党の高村正彦副総裁は、未来結党表明から一夜明けた28日午前、党本部で記者団にこう語った。 確かに、未来結党には、小沢氏の関与が指摘されている。10月中旬に嘉田氏と会談して党首就任を要請。11月中旬、石原慎太郎代表、橋下徹代表代行の「日本維新の会(維新)」が始動すると、水面下で調整を本格化し、先週24日の再会談で、新党結成を強く促したという。 嘉田氏は、支持者から「小沢氏とはカラーが違いすぎる」「無党派層の支持を失う」などと反対意見を受けたが、最終的に「卒原発への国民の期待を受け止めたい」と新党結党を決断した。 生活内部にも、嘉田氏を党首に担ぐことに不満もあったが、第3極での埋没感があるなか、「小沢氏が前面に立てばイメージダウンも懸念される。(小沢氏は裏方で)嘉田氏主導の形を取るしかない」(幹部)との意見が大勢を占めたという。 ただ、国政の課題は原発問題だけではない。 産経新聞社とFNNの最新世論調査(17、18日実施)で、衆院選で重視する争点を聞くと、「景気・経済対策」(33・6%)と、「医療・年金などの社会保障」(20・6%)を挙げる回答が上位で、「原発・エネルギー政策」は7・9%だった。 27日の結党会見で、嘉田氏は「卒原発」以外の政策を記者団から詰められると、「もう少し時間をいただきたい…」と防戦に追われた。公務を理由に会見は約40分で打ち切られ、慌ただしく会見場を後にした。 嘉田氏は知事を辞めないため、同党は衆院選後、国政の裏を知り尽くした小沢氏や亀井静香前国民新党代表らを中心に議会活動をしていくとみられる。この構図はまさに、鳩山由紀夫元首相を御輿(みこし)に担いで誕生した、民主、国民新党連立政権とほぼ同じだ。 有権者は、夢のような「公約」や「主張」に騙されることなく、各政党の本質を見極める必要がありそうだ。「日本未来の党」が政党届け出 国会議員70人超合流へ(朝日新聞 11月28日)嘉田由紀子氏を鳩山由紀夫に置き換えてみたら分りやすいよね。どちらも後ろで操ってるのは小沢だし。反原発だけで集まった連中なので国政に参加したら、他の政策では一つに纏まりきれず民主党みたいになることは目に見えて明らか。だいたい、なんで今回の選挙で原発問題が一番目立っているのか不思議で仕方ありません。一番重要なのはデフレ克服や景気回復の経済政策ですよ。選挙が終わったら嘉田氏は国会にはいませんし、ついでに河村氏もいません。 もちろんこの党に賛同している坂本龍一とか脱税アフロの茂木氏とか鳥越氏もいません。残るのは小沢・亀井・山田というひどい顔ぶれ。 この人達が一生懸命に脱原発をやりそうもなく、まあ、脱原発で細かいことも後先も考えずにデモに参加している人は、騙されて投票しちゃうんだろうけど。