デヴィ夫人を「名誉毀損」で提訴へ ブログに写真掲載された無関係の女性 大津いじめ(産経新聞 8月2日)デヴィ夫人、大津いじめ自殺の写真掲載問題で怒りあらわ……「逆告訴します!」(RBB TODAY 8月3日)大津市の中学生がいじめにより自殺したとされる問題にからみ、2日にタレントのデヴィ夫人がある女性から提訴されたと一部メディアが報じた。これに対し、デヴィ夫人は2日付けのブログで、「売られたケンカは買いましょう!私は逆告訴します!」と怒りをあらわにしている。 問題となっているのはデヴィ夫人ブログの7月10日付けエントリー。その記事でデヴィ夫人は大津市のいじめ自殺問題に触れ、「とんでもないのが母親」と個人名をあげ、母親が発したとする言動を紹介した上で「この親にしてこの子ありとは、まさにこの事」と憤慨。女性の写真も掲載した。しかし、この掲載写真の女性は、全く無関係の兵庫県在住のスタイリストであることが後に判明。デヴィ夫人はブログから個人名と写真を削除していた。 この件で、2日に一部メディアが、この女性スタイリストは写真を使われたことで「名誉を傷つけられた」として代理人弁護士を通じて来週中にも提訴する意向だと伝えた。 これに対して、デヴィ夫人がブログで反論。「“まだ提訴されていない”にも関わらず、大きな見出しで、当事者と弁護士しか知らない内容が出されました。これは明らかに先方当事者がリークしたことが明白です」「私にとって大損害、名誉毀損となり私の娘とご主人、孫にも甚大な被害が被られます。○○氏(原文は個人名)側は有名人である私を新聞社にタレこみ、結果がどうなることか周知してやった行為は許せません!」と激怒。女性側および一部メディアの名をあげて「逆提訴・逆告訴致します」とつづっている。虐めた奴は何らかの罰を与えるべきだし、実名や写真がネット上に晒されても、ある意味で因果応報と思うけど、虚実織り交ぜたネットの情報に踊らされて、まったく無関係の人の写真を影響力のあるブログに加害者の母親として掲載して、その写真と名前を掲載された女性から訴えられたら、素直に謝罪しておけばいいものを逆切れして訴えるなんて、大統領の夫人(三番目だけど)としてのプライドから、「キーッ大統領夫人の私を訴えるなんて許せない!」って思考からなんでしょうか。 デヴィさんの場合はテレビに頻繁に登場する有名人で公人でもあるわけですから、ネット上から拾って来た写真や情報を乗せただけで悪意はないと言っても、無名の個人ブログと違って発信力と影響力に雲泥の差があります。現に、デヴィさんが虐めた加害者の写真や名前をブログに掲載したら、「デヴィ夫人が写真を掲載している」と話題になり、あっという間に広まってしまいました。その日のブログはアクセス数が普段よりも飛躍的に伸びたそうですし、あのデヴィ夫人が載せたのだから全て本当の情報だろうと思う人も居たことでしょう。正義感からの行動だったのでしょうが、それに見合うだけの責任感と自分の立場の自覚が足りなさすぎとしか言えません。世間から注目を浴びる話題ほど、ネット上では愉快犯による嘘の情報も増えて行きます。だからこそ、目立つ情報は真意のほどを慎重に見極めなければいけないのですが、情報は鮮度が命ということもあり、また嘘の情報ほど、「あり得る」と思えるほどリアリティーを持って書き込まれるので、あっという間に広がってしまいます。私も、過去に何度も失敗し、その都度ご批判の声をたくさん頂きました。つい最近も、産経新聞の捏造記事に釣られたところです・・・。今は、Twitterやフェイスブックの登場で、情報は以前にも増して早く大きく拡散されていきます。だからこそ、目を引く書き込みには、より慎重にならないといけませんね。