大津市の殺人に近い陰惨な虐めによる自殺事件で、新たな情報が出るたびに自己保身する大人の汚さが曝け出されるので、今、虐めを受けている子供が見ていたら、絶望的な気持ちになっていやしないかと心配になってしまうのですが、ところで、フジテレビがうっかり加害者の名前をテレビで放送しちゃったり、笑ってみていた担任の名前や顔写真に住所などや、加害者の顔写真がネットで出回ったり、加害者の父親の勤務先やフェイスブックやアップしていた家族の写真とか、どこに住んでいるかまでもネットイナゴの力で見つけ出されて、あっという間にその情報は世界中に拡散されて、本人がフェイスブックから退会しようがブログを削除しようが時すでに遅しで、アップしていた情報は見つけ出された時には全てコピーされて、そのコピーされた情報がネットにアップされれば、それを不特定多数がコピーして、さらにネット上にアップされるという、ねずみ算のように消された情報までもが拡散し保管されていき、当事者の手がつけられない状況になるという個人情報の件で新たな展開を見せていますが、これもネットの時代ならではの現象で、昔なら少年犯罪の加害者の写真や名前を週刊誌が掲載して、発売まもなく回収という騒ぎになり、回収前に雑誌を手に入れた人ぐらいしか情報を知る機会はありませんでしたが、今のネットの時代は不特定多数が見られるネットという空間にも拘らず、自分の友人ぐらいしか見てないだろうという感覚で、自分の情報をオープンにしすぎていると、今回の虐め事件のように犯罪行為がマスメディアで報道されたり、これまでにもネットを賑わした事件が幾つかありましたが、例えばバイト先でやったイタズラ行為を友人にしか見せてないつもりで、武勇伝や笑い話のように書いたりしてしまうと、実は不特定多数が見ている空間なので、その行為を不特定多数から批判されるどころか、ネット用語でいう「祭り」や「炎上」に発展すると、最悪の場合は、自分がこれまでにブログやTwitterなどに書いた情報から、あっという間に本名や自宅などが特定されるほど調べられてしまい、自分の情報がネットの無限空間で拡散されて残っていくことになってしまうという、ある意味、とても怖い時代でもあります。で、この虐めた側の加害者やその家族が特定され、その情報がネットで拡散している騒ぎを見ていて思ったのは、これを虐め撲滅の教育に使えないものかと。「人を虐めると、自分のことはおろか、お父さんやお母さんや兄弟のことまで 名前も写真もどこに住んでいるか両親の仕事先なども どこの誰だか分らない顔の見えない人達に調べられて全部ネットに出てしまいますよ。 そして、自分達の情報や写真はどんどん拡散され一生消えずにネットに上に残り、 今度は顔の見えない無数の人達から虐めや嫌がらせにあうし、 将来、就職できなかったりするという、 このような恐ろしい報いとして返ってきますよ。だから、虐めはやるだけ損ですよ」って感じに今回の大津市の事件を例にして教育に使えないですかね。