AKBの選抜を決める総選挙が注目されたことで便乗する企画が相次いでいますが、ついに幽霊と妖怪の世界にまでセンターを決める選抜選挙の波が。僕の推しメンは「総長」ちゃん! 48体の選抜妖怪による「YKI48 総選挙」(ねとらぼ 6月7日)すっかり国民的イベントとなった「AKB48総選挙」が終わったのも束の間。今度は思わず二度見してしまいそうな妖怪たちの総選挙が開催されます。 その名も「YKI(YOKAI)48総選挙」。福岡市博物館の特別企画展「幽霊・妖怪画大全集」に出展される妖怪全160体の中から1位を決めようという、これでもかというくらいの便乗企画です。企画自体もさることながら、各妖怪につけられたキャッチコピーもじわじわくる。不気味ながしゃどくろの絵には「話が通じない」、空を舞う幽霊は「飛んでくる」――。歌川国芳「相馬の古内裏」をはじめ、本来はどれも震え上がりそうな名画ばかりなのですが、どうやらYKI48ではそういうことをアピールしたいわけではないようです。おどかし系ユニット「あなたにもタタリ隊」、暴走系ユニット「チーム魍魎」などご丁寧に各8人6ユニットにも分けられたこの企画展は、6月30日から9月2日まで開催予定。入場券1枚につき1票の投票権が与えられます。48人の妖怪の中から是非あなたの推しメンを見つけてみてください。妖怪好きには見逃せないなんとも素敵な企画でございます。YKI48総選挙 立候補者の中から素敵な方々をいくつかご紹介します☆ビジュアル系ユニット「美YOU霊」 おどかし系ユニット「あなたにもタタリ隊」 野獣系ユニット「妖ZOO∞」 天然系ユニット「妖怪戦隊ヒョウキンジャー」 暴走系ユニット「チーム魍魎(もうりょう)」 一家に一匹系ユニット「BEST PETS」 グロイ幽霊画や不気味な妖怪画につけられたキャッチコピーが脱力系で、見事に画のおどろおどろしさを中和させていますね。他にも幽霊&妖怪直撃インタビューなど悪ノリしすぎて、福岡市博物館の職員さんが祟られやしないかと要らぬ心配をしてしまうわけですが、まあ、江戸時代に出回った多くの幽霊画は、厄除けや泥棒除けの意味で描かれて家に飾られていて、「うちの幽霊画のほうが怖いだろ〜ワイルドだぜぇ」ってお酒を飲みながら自慢しあう品評会が開かれたりしたほど、ちょっとしたブームになったという話ですから、祟られるってのはないでしょうけど。兎にも角にも誰が1位になるのか結果が楽しみですね。