<鳩山元首相>「逸脱発言、一切していない」イランから帰国(毎日新聞 4月9日)イランを訪問していた鳩山由紀夫元首相は9日、帰国後に国会内で記者会見し「今回の訪問で、政府の考えている線を逸脱するような発言は一切していない」と強調した。共同通信によると、イラン側は鳩山氏がアフマディネジャド大統領との会談で、国際原子力機関(IAEA)がイランなどに二重基準的な対応をしていると発言したと主張しているが、鳩山氏は会見で「全くの捏造(ねつぞう)だ。(イラン側に)遺憾だと伝えたい」と反論した。 鳩山氏は会見で大統領との会談での自らの発言について「NPT(核拡散防止条約)が、非核保有国の平和利用を査察するのは公平ではないことは承知しているが、日本は疑念を払うために(IAEAに約50年間協力し)原子力平和利用を進めてきた」と発言したとした。 鳩山氏のイラン訪問には「二元外交になる」などの批判が相次いだが、鳩山氏は会見で「首相経験者として国益にかなう、との思いで行った」と語った。同行者によるとイランでのすべての会談に外務省の駒野欽一駐イラン大使が同席したという。そんなことは言っていないと否定していますが、NPT(核拡散防止条約)が、非核保有国の平和利用を査察するのは公平ではないことは承知しているが、言ってんじゃん“公平ではない”って。 鳩山の中では、いつものように「そういう意味で申し上げたのではない」のつもりなのでしょうが、 曖昧な表現が通用するのは日本だけの話で、イラクにしろ、アメリカやEUにしろ、民主党の「外交担当最高顧問」で「元首相」の発言なのですから、日本国政府の公式見解として受け止められることは間違いないでしょう。また、言った言ってない以前に、イランに政治利用されたことを反省もしていません。北朝鮮が今回のミサイル発射実験後に核実験も再開する準備を進めていますが、「核開発について国際機関による査察が不公平不平等である事は日本も認めている事実!」と核実験後に主張して正当化するぐらいに危険な結果も招いていることに鳩山は気づいていません。本日付の読売新聞社説では、鳩山議員外交 危うい理屈で国益を損ねる愚>鳩山氏は、能力的にも性格的にも、外交に関与してはならない政治家だ。 >そのことを、一日も早く本人が自覚してもらいたい。 と締めくくられていますが、言ってしまえば政治家にもしてはいけない人物ですし、ましてや首相なんて肩書さえ与えるべきではなかったのです。こんな危ない人物を祭り上げて政権交代をさせて首相にして、元首相の肩書を経歴の中に加えたのは、煽ったマスメディアとそれに踊らされた国民に責任がありますし、鳩山に最高顧問と外交担当を与えた民主党の責任でもあります。