東アジア共同体構想は「戦略的愚劣」 米政府元高官が回顧録(産経新聞 3月9日)ホワイトハウスのアジア政策を昨年4月まで統括してきたオバマ政権元高官が8日、回顧録を出版して講演し、 鳩山政権が提唱した米国抜きの東アジア共同体構想を「ストラティージック・フーリシュネス(戦略的愚劣)」と表現、当時の日米関係の最大の懸念だったと指摘した。 米国側は水面下で「全く容認できない」と日本側に伝えていたが、鳩山政権が「米国の弱い者いじめ」と主張しかねず、公の場での批判を控えたという。 回顧録「オバマと中国の台頭」を出版したのは国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長を2009年1月〜11年4月まで務めたジェフリー・ベーダー氏。 著書で日本に関する8ページ分のほとんどを鳩山政権に割いている。 ベーダー氏はアジアで最も親密な同盟国の米国抜きの共同体構想は「驚愕」だったと回想し、中国でさえも「微笑と困惑」を隠せなかったと講演で語った。 提案を聞いたベトナムの大統領は米中のバランスを崩しかねないと不安視し、「この危険なアイデアを潰す助けが欲しい」と他国に助言を求めたという。ベーダー氏は、かつて戦争状態にあったベトナムでさえ理解する「戦略的愚劣を最も強固な同盟国は理解しなかった」と記述した。 また、ベーダー氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、決着を先送りする鳩山首相にオバマ大統領が圧力をかけたことも明らかにした。 2010年4月、核安全保障サミットで訪米した鳩山首相との公式会談を「失敗に終わる」と見送り、47カ国の首脳が集まる夕食会で、意図的に鳩山首相の席を大統領の隣に設定した。 事情説明する鳩山首相の言葉をオバマ大統領は「あなたは、トラストー・ミー(私を信じて)と言ったでしょう」と遮り、早期決着を突きつけたという。総理時代に外交政策の無茶ぶりから世界中に呆れられた人が、今度は民主党外交政策の最高顧問に任命されたのですから、オバマ大統領を含めて世界のトップ達はさらに驚いていることでしょう。◆「新しい日本つくる」 首相、再生に強い決意(日経新聞 3月10日)野田佳彦首相は9日、昨年3月11日の東日本大震災から1周年を迎えるにあたって 米紙ワシントン・ポスト(電子版)に寄稿した。 震災後の各国からの支援への謝意を表明するとともに 「我々の目標は震災前に存在した日本を再建することではなく、新しい日本を建設することだ」と強調。 日本再生への強い決意を表明した。 首相は震災後1年で日本の復興がめざましい進展を遂げたと指摘したうえで 「この困難だった1年間は日本の完全な復活のスタートにしなければいけない」と強調。 日本がすでに高いエネルギー効率を実現していることも説明し 「持続的な成長のモデルを構築するためにこの知識を世界と共有しなければいけない」と訴えた。 日本の今後の復興に向けた決意では、これまでも第2次世界大戦の敗戦から驚異的な経済成長を遂げたことや、 1970年代の石油危機後に高いエネルギー効率を実現したことなどを説明。 「今回も大震災で直面した歴史的な挑戦を乗りこえると固く決意している」と力説した。>首相は震災後1年で日本の復興がめざましい進展を遂げたと指摘したうえで えっ!?神戸の震災後の話でもしているんでしょうか?街から瓦礫が片づけられて仮設住宅が出来たぐらいで、それ以外は復興に進んでいるという兆しが感じ取れませんし、この1週間で各テレビ局が被災地のドキュメンタリーを放送していますが、何も進んでいませんし、未来に向けての希望のある話がほとんどなく、先行きが全く見えない悲壮感が漂っている話ばかりで、他府県に住んでいる私でさえ暗い気持ちになるぐらいなので、当事者である被災者は「1年が経っただけにすぎない」と、1年前とほとんど変わっていないという心境なのではないでしょうか。少しでも希望の持て前向きになれる対策や方針を提示しなければいけない中で、 こういう根拠のない、まるで一区切りがついたかのような自画自賛がさらに被災者を苦しめることを分かってはいませんし、政府がなにもしないから、個人や民間や自治体で必死に頑張って少し進みだした人が居るのをみて、進展しているなんて自画自賛して言っているようでは、この1年の政府がやってきた震災対応を微塵も反省すらしていないという証です。明日は1日静かに過ごしたいと思うので日記はお休みします。