「ルール破り」読売記者にフリージャーナリストら詰め寄る 小沢元代表会見で「場外乱闘」(ニコニコニュース 10月20日)自由報道協会が主催する小沢一郎元民主党代表の記者会見が2011年10月20日、都内でおこなわれた。この会見では、読売新聞の記者が司会者の制止に応じず質問を繰り返すなどの「ルール破り」をしたため、会見終了後、フリージャーナリストの上杉隆氏、岩上安身氏らがこの記者に詰め寄る一幕があった。 会見で読売新聞の記者は、小沢元代表に陸山会をめぐる政治資金規正法違反事件に関する質問をした。また、この質問に小沢元代表が答えている途中、割り込むように質問を重ねた。これに対して司会者が、「申しわけございませんけれども、質問は1人ひとつなので」などと再三注意するが、記者は質問を繰り返した。 このやりとりに憤慨した自由報道協会の上杉隆氏と岩上安身氏(いずれもフリージャーナリスト)は会見終了後、「私たち主催の会見のルールで司会者の指示に従うということが決まっている。あなたはそれに従わなかったのでルール違反」(上杉氏)「ここはあなたと小沢さんの対話のために設定されていない」(岩上氏)などとこの記者に詰め寄り、会場は一時騒然となった。ニコニコ生放送小沢一郎民主党元代表・全国民参加型記者会見 主催:自由報道協会http://live.nicovideo.jp/watch/lv67677955?ref=top0:34:10から読売記者の質問 1:07:10から読売記者と上杉・岩上氏と場外乱闘 『痛いテレビ』2011.10.20小沢が読売の質問から逃げる 「(形式犯)わかりません」小沢一郎さんの親派が運営する「自由報道協会」の会見で、読売新聞が政治資金団体の虚偽記載について質問したが、小沢さんは誤魔化して答えようとしなかった。さらに運営者の上杉さんらがルール違反などと読売新聞に詰め寄り、取材を妨害した。「自由報道協会」の会見では、小沢さんに不利な質問は許されないのが通例。読売新聞は小沢さんの政治資金団体「陸山会」の政治資金報告書が間違っていたことについて質問。小沢さんは虚偽記載について脱税や収賄などの実質的犯罪を伴わない「形式犯」であれば修正で済まされてきた、罪を問われるのはおかしいと珍妙な自説を述べた。司会に質問を遮られながら、読売新聞は有価証券報告書の虚偽記載(これも形式犯)はどうなのかと再び質問したが、小沢さんは「わかりません」と逃げた。形式犯とは実質的な被害を伴わない犯罪行為のこと。小沢さんが主張しているのは、いわば「事故を起こさなければ、東名を時速300kmで走っていい」と言っているのと同じ。有価証券報告書の虚偽記載をめぐっては、西武の堤会長が有罪判決を受けたり、読売新聞が監理ポスト行きになったり、ライブドアの堀江さんが実刑を受けるなどしている。動画を見ればわかるけど、自由な報道を許可する記者会見と謳いながら、毎度、毎度、小沢の時だけ、司会者が「小沢さんに優しい質問をお願いします」と言ってる時点で、看板に偽りありだと思います。厳しい質問や確信をつく質問を投げつけるのがジャーナリストなわけで、ネット以外の既存メディアの会見や取材に応じない小沢が目の前に居ても、「優しい質問をお願いします」にハイそうですかと従うなんてジャーナリストを名乗る資格はなんてないでしょう。多くの記者に質問の機会を与えるために1人の記者につき質問は1つというルールがあって、そのルールを守るべきだという意見も理解でき、読売記者は質問の内容をまとめてもっと上手く聞けばいいのにと思いましたが、小沢がこの記者の話を誤魔化し途中で遮ったわけだし、誤魔化して質問に答えてないんだから聞き直すのはなんらおかしくないのに、会見の後で記者に詰めよって「くだらない質問をするな」と詰め寄る上杉氏や岩上氏は小沢の御用記者と言われても仕方ありません。 確かに、くだらない質問で時間を取る記者はいますが、1人1つの質問というのは対象者にとって圧倒的に有利なルールです。 自分にとって不利な質問が来ても誤魔化して逃げきれます。 中立的な自由報道を謳っていても、結局、それは場合によってゲストの都合に良いルールになります。取材対象が答えに詰まってキレるぐらい厳しい質問を浴びせまくる海外メディアの肝っ玉の据わったジャーナリストと違って、談合体質でぬるい質問しかしない記者クラブは嫌いだけど、その記者クラブを否定して生まれた自由報道協会も小沢の時には甘い質問以外は認めないんだから似たようなものです。