菅首相が唐突原発テスト 迷対応に混乱(スポニチ 7月8日)菅直人首相が、全国の原発の安全性を評価するストレステスト(安全検査)の実施を唐突に言い出したことで7日、全国で電力供給不足が起きる可能性が出てきた。54基のうち稼働中は17基で、再稼働がなければ、来春までにすべての原発が停止する。海江田万里経済産業相の要請で、再稼働を目指していた玄海原発2、3号機の地元佐賀県玄海町も、方針を撤回した。海江田経産相は引責辞任する構えだが、菅首相は最後まで、海江田氏らに責任を押しつけた。首相が陳謝「責任感じる」=原発再稼働、統一見解へ−政府(時事通信 7月8日)政府は8日午前の閣僚懇談会で、点検中の原発の再稼働に関する統一見解をまとめることを決めた。菅直人首相の指示で急きょ実施することになったストレステスト(安全検査)と再稼働との関係について、閣内の意思統一を図る。首相は席上、「私の指示の遅れ、不十分さがあったことに責任を感じている。おわびしたい」と陳謝した。 再稼働をめぐっては、海江田万里経済産業相が九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)について、安全確保を約束し再稼働を古川康知事や岸本英雄町長に要請した直後、全原発へのストレステスト実施を発表したことに地元が反発。古川康知事と岸本英雄町長や原発を抱える県の知事は暴言で辞任した松本龍氏のように「閣内でコンセンサスまとめてから来い、でないと何もしないぞ」と怒ってもいいレベル。◆首相逆襲「失政押しつけ、恥の文化に反する」(読売新聞 7月8日)菅首相は8日の衆院本会議で、退陣表明後の政権居座りを「恥知らず」などと厳しく批判した公明党に、色をなして反論した。 本会議は原子力損害賠償支援機構法案に関する質疑で、公明党の佐藤茂樹議員が登壇。米国の文化人類学者ルース・ベネディクトが代表作「菊と刀」で、日本文化を「恥の文化」と分析したことを引きながら、「失政に次ぐ失政を重ねながら居座り続ける、恥知らずな史上最低の首相と烙印(らくいん)を押される前に身を処すべきだ」と首相に早期退陣を迫った。 首相はこれに対し、東京電力福島第一原子力発電所事故を持ち出し、「今回の事故は、長年与党だった公明党の皆さんにも責任の一端はある。全ての失政を押しつけ、責任を免れようとすることこそ、恥の文化に反する」と、声を張り上げて逆襲した。確かに事故予防という意味においては過去の自公政権にも責任はありますが、事故後対応の過ちと混乱、住民が被爆した原因の9割はひとえに政治介入した菅首相と民主党政権の責任です。IAEA福島事故検証作業部会、菅首相の政治介入を批判(産経新聞 6月21日)原発に限らず被災後の対応すべてが落第点で、被害を大きくしただけの今の政権を担う国のトップが言うべき言葉ではありません。まあ、もっとも恥の概念のない菅首相は思いつきのパフォーマンスに走り、それで生じた失敗や混乱の責任は他人に擦り付けているので、これを聞いた人のほとんどが「お前が言うな」と思ったのではないでしょうか。