「顔見たくないなら法案通して」=菅首相、自然エネルギー普及に意欲(時事通信 6月15日)太陽光や風力などの自然エネルギー普及を目指す超党派議員や民間人による緊急集会が15日夜、衆院議員会館で開かれ、菅直人首相も出席した。首相はあいさつで、電力会社に自然エネルギーによる電力の買い取りを義務付けた「固定価格買い取り制度法案」の今国会成立に強い意欲を表明。「『菅の顔を見たくない』という人も国会にはいる。それならこの法案を通した方がいい」と述べ、同法案成立までは退陣しない姿勢をにじませた。 首相は、同法案について「何としても通したい。通さないと政治家としての責任を果たしたことにならない」と強調した。 首相に対する与野党からの退陣圧力は強まる一方だが、ソフトバンクの孫正義社長は会合で「すごい土俵際の粘りだ。この粘りで法案を絶対に通してほしい」と首相にエールを送っていた。顔見たくなければ法案通せ 首相、退陣要求に挑発(中日新聞 6月15日)「国会には『菅の顔は見たくない』という人がたくさんいるが、ならばこの法案を早く通した方がいい」。菅直人首相は15日夜、国会内で開かれた「再生可能エネルギー促進法」の制定を求める超党派議員らの集会に出席し、法案成立に強い意欲を表明、早期退陣を求める与野党議員を挑発した。 国会議員のほか、ソフトバンクの孫正義社長ら民間人など約350人が参加。首相は高揚した様子で早口で約20分間あいさつし、「この法律を通さないと政治家の責任を果たすことにならない」と言い切った。 孫社長から「土俵際ですごく粘っている」と称賛され、会場を離れる際に「辞めないで」との声が上がると、首相はピースサインで応える上機嫌ぶりだった。動画配信で見ていましたが、気味が悪いほどのハイテンションぶりに虫唾が走りました。それにしても、国会でメモを読みながらのダラダラとした答弁と違って、自分の保身のことになると雄弁になり、メモも必要ないし噛むこともどもることも無くスラスラと饒舌に喋り、本当に保身以外に興味がないということや、>「国会には『菅の顔は見たくない』という人がたくさんいるが、> ならばこの法案を早く通した方がいい」。この発言も一見すると法案が通れば辞めるような感じに受け取れ、早く法案を通して辞めさせようという気分になりますが、「法案が通ったら辞める」とは一言も言ってないように、先日の民主党代議士会のやり方と同じで、こんな感じに聞く人に勘違いを与える言葉のレトリックや口八丁を巧みに使い、市民派を謳っていた市民運動家の頃から他人を騙したり利用したりして、のし上がってきたんだろうなというのもよく分かります。菅首相にすれば、今の状態で辞めてしまえば、能力不足のために震災対応を遅らせたことと、原発事故では情報を隠蔽し地域住民を避難させず大勢の被曝者を出したことで、史上最低の総理大臣として歴史に名前が残ってしまいますので、なにか大きなことを成し遂げ好印象として名前を残しておきたいという浅知恵によって思いついたのが、原発事故によって反原発の声が高まっているので、それを利用して自然エネルギーへの転換を言い出しただけですし、孫氏は原口氏が総務大臣の時に「豚もおだてりゃ木に登る」とばかりに、煽てて持ち上げて進めようとしていた光の道が頓挫したから、次に金になりそうな送電網にシフトしたわけで、馬鹿がトップの内に煽てて成立させておかないといけないという思惑がって、そんな思惑がガッチリ噛み合った2人のやり取りが普通にテレビで放送されていますが、総理大臣と1企業の社長が癒着してるようにしか見えない私の感覚は間違っているのでしょうか。(まあ、マスメディアなんてソフトバンクからの広告費が大事なので疑問も呈せませんが。)菅首相と孫子が進めようとしている電力会社に自然エネルギーによる電力の買い取りを義務付けた「固定価格買い取り制度法案」ですが、太陽光や風力発電は他の電力と価格競争できないくらい高く、電力会社に高値で買い取らせれば、当然電気代に転嫁され、自然エネルギー推進国で電気料金が高騰していたり、スペインなんて電気料金値上げを避けるために政府が補助した結果、財政赤字になったように国の財政を圧迫する制度でメリットが少なく、結局、高騰した電気料金を負担するのは一般家庭や企業で、得をするのは質の悪い電力を高値で売りつけられる企業だけとなり、孫氏にしてみれば実現さえすれば、太陽光発電装置を増やせば増やすほど名前は“ソン”でも得するばかりと懐が潤うことになるので、100億円の寄付さえも安いもんです。(その100億円も未だに寄付されていませんが。)菅首相が「固定価格買い取り制度法案」によって、国民負担の増加や将来の財政圧迫などデメリットまで考慮しているとは思えず、自然エネルギーのシフトや火力や原発との併用には賛成ですが、財政を悪化させるだけの買い取り制度には反対です。