菅内閣1年の歩み(時事通信 6月7日)【6月】8日 菅連立内閣発足。菅氏が第94代首相に正式就任25〜26日カナダ・ムスコカでのサミット(主要国首脳会議)出席。27日 カナダ・トロントで日米首脳会談。【7月】11日 参院選投開票。民主党大敗で与党過半数割れ【9月】7日 尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突14日 民主党代表選で菅氏が小沢元代表を破り再選17日 菅改造内閣発足25日 那覇地検が海保により逮捕された中国人船長を処分保留で釈放【10月】4日 東京第5検察審査会が小沢氏の起訴議決を公表24日 衆院北海道5区補選で民主党公認候補が敗北【11月】13〜14日横浜市でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議22日 柳田法相が失言で辞任26〜27日仙谷官房長官と馬淵国土交通相の問責決議が可決【1月】14日 菅再改造内閣発足31日 小沢氏が政治資金規正法違反罪で強制起訴【2月】17日 小沢氏に近い衆院議員16人が会派離脱願を提出【3月】6日 前原外相が外国人献金で引責辞任11日 東日本大震災発生、初の原子力緊急事態を宣言【4月】10・24日統一地方選で民主党敗北【5月】6日 首相が中部電力浜岡原発の全面停止を要請26〜27日フランス・ドービルでのサミット出席【6月】2日 菅内閣不信任決議案が否決8日 菅内閣発足1年この年表に尖閣諸島沖漁船衝突事件で中国に弱腰外交と証拠ビデオ隠蔽と、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土訪問と、参院選・衆院補選・統一地方選挙すべて大敗と、菅首相自身の在日の違法献金問題発覚と、震災と原発対応で失態続きが抜けているんだけど。ところで、先週の内閣不信任案提出前から提出後の採決否決にかけて、在京キー局発と関西ローカル発の番組を幾つかチェックしていたのですが、関東と関西で内容が180度違うんですよね。関西発の『アンカー』などの報道番組や『たかじんのそこまで言って委員会』のようなワイドショー的な情報バラエティ番組で政治ネタをすると、菅首相の震災と原発対応が如何に酷いかをデータも交えて詳しくVTRで紹介したりコメンテーターなどが発言して、不信任案が出されて当然と結論付けられますし、菅内閣にストレートな批判が出て、「菅が辞任する気が無いなら鳩山マネーを使ってヒットマンを雇って○ろすしかない」という過激な意見が出たり、街頭インタビューでも辛辣な意見が多いのですが、在京キー局の報道やワイドショーだと、菅首相がダメという話も出るのですが、最終的には「自民党が悪い」に収束することさえあって、この違いを不思議に感じてしまいます。街頭インタビューでも民主党寄りな意見が多いのも特徴的です。 「政治空白を作るな」とか「こんな時に政争している場合か」とコメントする人は、「今の内閣から復興特別法案がほとんど出てない」とか「特例法案を出してない」とか「特措法が出来てない」とか 「防災会議を開いてない」とか 「第二次予算を出さずに国会を閉じようとしていた」とか「原発に関しての情報を隠蔽して大量の被曝者を出した」とか「政治主導の名のもとに各省庁にしがらみを作って瓦礫処理がストップしている」とか具体的に挙げればきりが無いほど失点続きの菅首相のこの3か月間の震災対応についてどう思っているのでしょうか。どこか1つでも褒めるところがありましたかと逆に問いたいぐらいです。「与野党一致で取り組め」という批判もよく聞かれましたが、それをしたいのだけど、それを一番邪魔しているのが他ならぬ菅首相です。厳しい生活環境に置かれている被災者こそ菅内閣の3ヵ月間の震災対応に一番不満を感じているはずなのですが、その被災者から不信任案提出に批判的な意見が多く出ていたことに私は驚きました。被災者の方々に菅内閣のダメさ加減が伝わっていないのも、在京キー局発の番組を見ているせいで、対応のお粗末さがシッカリと伝わっておらず、一向に復興に向けて前に進む兆しがないのは、災害規模が大きいから仕方ないと自らに言い聞かせてしまっているからではないでしょうか。