本部や会議が乱立…指揮系統、官僚も「不明」(読売新聞 4月10日)東日本大震災への対応で、政府全体を指揮する「司令塔」が依然として見えてこない。 政府内には「本部」や「会議」が乱立気味のうえ、菅首相はブレーンとして内閣官房参与を次々と任命するなど肥大化が続いている。菅首相がどう指導力を発揮するのか、正念場となる。 ◆「何の会議」◆ 「出席してても『これは何の会議だっけ』と思う」 国土交通省幹部は震災以来、対策本部などの会議に忙殺される官僚の気持ちをこう代弁した。 震災から1か月後の今、政府内では、「会議が多過ぎる」「指揮系統や役割分担がハッキリしない」など、「組織乱立」への不満が充満している。各組織の構成や仕事の内容を整理するために政府が作成した内部資料は十数ページに及ぶ。 対策本部は閣僚級だけで五つ。被災者受け入れ支援については、地震・津波なら「被災者生活支援特別対策本部」、原発事故による退避なら「原子力被災者生活支援チーム」に分かれる。省庁ごとの「縦割り」でなく、複数省庁による「横割り」組織の乱立には、「責任の所在がわかりにくくなり、かえって非効率だ」(政府筋)との指摘もある。東日本大震災:被災者支援出遅れ 菅政権の1カ月(毎日新聞 4月10日)先週の日曜日に「今、菅直人に できること。」で書きましたが、まさに、これらの考えが菅首相に欠けているんですね。むやみに担当相や対策本部を増やすのはひかえよう。災害時の連絡方法を決めておこう。被災地の人が本当に必要なものは何か考えよう。被災地の人の気持ちになって考えてみよう。◆「がんばれしか言えないのか」 菅首相が視察の石巻で住民が不満の声(産経新聞 4月10日)菅直人首相は10日、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市を視察に訪れた。被災地訪問は3回目となるが、同市の石巻商業高校に避難していた住民からは「がんばれしか言えないのか」「もっと具体的な対策を教えてほしかった」と不満の声があがった。 午前11時15分ごろに同校入りした菅首相は、自衛隊と共同で周辺のガレキ撤去にあたっている米軍の兵士らに「ありがとう」と声をかけた。その後、約60人が避難している校舎内を訪れ、住民らに状況を聞いて回った。ほとんどの住民が家屋の片づけなどで外出しており、校舎内には15人程度しかいなかった。 市関係者によると、5〜6つの教室に別れて生活している住民を1カ所に集めるように、政府側から市に要請があった。しかし市側は「それでは避難所の実情が分かってもらえない」と拒否。当時は1教室に2〜3人しかいない状態だったため、菅首相が訪問したのは2部屋だけだった。 女川町から同校に避難していた漁師の男性(34)は「首相には笑顔で握手され、『がんばってください』と言われた。それしか言えないのだろうが、自分たちが欲しいのはそういうことではない」。 自分のいた部屋に菅首相は来なかったという別の漁師の男性(38)は「1年なのか2年なのか、復興にかかる時間を明確に示してもらいたかった。石巻には一度来る予定だったのが流れていたから、来ないわけにはいかなかっただけだろう」と話した。「今ごろ来ても」総理訪問に冷やかな反応(テレ朝NEWS 4月10日)事件や事故で家族を失った人、病気の人やリハビリ中の患者さんやその家族、そして、災害で被災している人たちには、頑張るという気力だけではどうすることもできないことがあるので、これらの立場に居る人達に対して、「頑張って」の言葉での激励は相手を傷つけることもあるので相応しくないというのは、散々言われていることですが、1ヵ月経過しても震災立法すら1つも作ってない政府の最高責任者が「ガンバレ」だけではねぇ・・・。被災者にしてみれば、そう言っている、お前が一番頑張れよって感じではないでしょうか。