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2010年09月24日(金) 密漁船船長の釈放 に開いた口が塞がらない。

イチロー選手の10年連続200本安打達成のニュースで朝から気分良くなり、

お昼に放送された『スタジオパークからこんにちは』の水木夫妻に癒されて、

今夜も『金スマ』で水木夫妻登場なので、「水木デー」だと気分良くしていたら、

このニュースが飛び込んできて一気に良い気分が台無しになりました。

民主党政権になってから、法治も放棄、主権も放棄、

民主主義も三権分立も否定されロクなことがありません。

中国人船長、処分保留で釈放へ=「日中関係を考慮」―尖閣沖漁船衝突・那覇地検(時事通信 9月24日)

沖縄県の尖閣諸島沖で中国の漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件で、
石垣海上保安部が公務執行妨害容疑で逮捕した
中国人船長※(※=簷の竹かんむりを取る)其雄容疑者(41)について、
那覇地検は24日、国民への影響や日中関係などを考慮した上で、
処分保留のまま釈放することを決めた。早い段階で釈放したいとしている。
仙谷由人官房長官は「検察が総合的な判断の下に考えることもあり得ると思う」とした。
 事件に端を発した対立の影響が経済分野にも飛び火する中、
緊張関係がこれ以上続けば不測の事態を招きかねないと政治的な判断をしたとみられる。
対中関係に配慮した船長釈放は内外の批判を招きそうだ。
 同地検の鈴木亨次席検事は記者会見し、釈放理由について
「事件に計画性はなく、わが国での前科がないなどの事情も認められる」とした上で、
「国民への影響や今後の日中関係も考慮すると、
これ以上容疑者の身柄拘束を継続して捜査を続けることは相当ではないと判断した」と述べた。
 柳田稔法相は中国漁船船長の釈放について「指揮権行使の事実はない」と述べた。
那覇地検は福岡高検、最高検と協議の上、船長の釈放を決めたとしている。
 那覇地検は、漁船が故意に巡視船に衝突したとしており、
船長の処分については今後決定する。


尖閣諸島中国漁船衝突事件 漁船船長を釈放へ 検察幹部「検察庁だけの会議で決めた」(FNNニュース 9月24日)

検察幹部によると、釈放については、24日までに方針が決まっていて、
24日、検事総長をはじめ、福岡高検次席検事、那覇地検検事正などと話し合って決めたという。


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せっかく、アメリカから尖閣諸島は日米同盟の範囲内、安保の対象。

すなわち日本領土であると認める発言を引き出したにもかかわらず、

「尖閣は日米安保適用対象」クリントン長官、明言 日米外相会談で (1/2ページ)(産経新聞 9月24日)

同じ日に釈放したということは、領土問題は存在しないとしていた尖閣諸島を

今後は領土問題の存在する場所として扱うと日本が認めてしまったようなものです。

これは、海上での治安維持という観点から見ても、

この先、中国は尖閣周辺で我が物顔で違法操業するの漁船が増え、

堂々と戦艦を乗り入れ領土領海侵犯をしてくるでしょうし、

(尖閣諸島は単なる無人島ではなく海路の要衝でもあるので、
 仮に実効支配で押さえられたら、
 中国の任意で日本向けの資源の輸出入が困難になります。)

ガス田開発も日本と交渉もせず単独で行うことも予想されますし、

そして、何かあれば、「レアアースの日本への輸出ストップ」と

「難くせをつけて邦人を拘束し死刑をちらつかせる」という選択肢も手に入れ、

突然の釈放は、中国が新たな対日本向けの圧力カードを与えたようなもので、

今後の日本にとって好ましくない結果を招くことが容易に想像できます。

日本どころかアジア全体に対してもです。

日本のメディアはほとんど報道しませんが、

中国はインドやインドネシア、フィリピンやタイなどとも領土争いを繰り広げています。

それだけに、中国から因縁をつけられているこれらの国々は、

日本の動向を見守っていたはずです。


政府の方針は「国内法に基づき粛々と」のはずだったのに、

検察が法律を全否定し「政治判断」を優先させるだなんて開いた口が塞がりません。

中国人は海域でなんでもやり放題と勘違いさせます。

これでは海上保安庁は何のために日々命がけで頑張っているのでしょうか。

官房長官「検察の総合的判断」 中国人船長釈放 (日経新聞 9月24日)

仙谷官房長官は、しきりに検察の判断を繰り返していますが、

本当に検察の独断的な行動だったのでしょうか。

検察が政治的判断の内容説明をすること事態異例のことなので、

私は、仙谷官房長官からの圧力があったと感じているのですが。


どちらにせよ、検事総長、福岡高検次席、那覇地検検事正を証人喚問するべきですし、

また、日本共産党でさえ尖閣諸島は我が国の領土としているぐらいなので、

野党の反発によって臨時国会も荒れるでしょうから、

法案や予算も成立せず、立ち行かなくなった菅政権は今年で終わりになるのではないかと思います。









名塚元哉 |←ホームページ