菅政権に政治決断迫る=漁船衝突、圧力高める―中国(時事通信 9月22日)尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖での漁船衝突事件は22日、中国の温家宝首相が逮捕された漁船船長の無条件釈放を強く求めたことで、新たな段階に入った。中国首脳が乗り出し、菅政権に政治決断を迫った形で、中国は日本側への圧力を高めた。 温首相が訪問先のニューヨークで、「釣魚島は中国の神聖な領土」と語り、事件をめぐる日本の対応を批判する場面は、国営中央テレビが昼のニュースのトップで伝えた。22日は家族だんらんで祝う伝統的節句「中秋節」の休日で、中国の毅然(きぜん)とした態度を国民にアピールした。 事件発生から2週間が経過し、中国人船長の拘置期間も延長される中、「解決に時間がかかれば、胡錦濤政権の能力が問われ、批判されかねない」(中国筋)との声も聞かれる。温首相の登場は、事件長期化への中国側の焦りもうかがわせる。 温首相は「平民宰相」として国民の絶大な支持がある。このため、「日本側が温首相の要求を無視すれば、国民は黙っておらず、両国関係は一層悪くなる」(日中関係筋)という懸念もある。中国側は、発足間もない菅政権が、こうした国内事情に配慮した対中外交の道を選ぶのか、かたずをのんで見守っている。 ただ日本側は、「尖閣はわが国固有の領土。国内法にのっとり粛々と対応する」(前原誠司外相)との立場。「現段階では落としどころが見えない」(北京の外交筋)状況だ。---------------------------------------------------------------------昨年までの尖閣海域での中国による領海侵犯は、年間1件か2件だったのですが、今年に入ってから急激に侵犯件数が増えて、すでに14件に達しっているそうです。たぶん、野党時代から親中な動きを見せている民主党が政権になり、昨年の小沢が100人以上を引き連れて中国を訪問したことや、小沢の圧力によって無理やりに天皇陛下との会見実現させたりと、中国にとって、民主党は利用しやすいと判断し、行動をエスカレートさせてきたのでしょう。これは、アメリカ政府の指摘通り、明らかに中共政府が尖閣諸島実効支配のオペレーションを発動したからと見るのが妥当なのではないでしょうか。中国漁船衝突 米、尖閣は日米安保の対象 組織的な事件と警戒 (1/2ページ)(産経新聞 9月16日)ところが、予想に反して、民主党が中国の思惑通りに動かなかった。そこで、あの手この手を使って脅してみるが、やっぱり動かない。これまでの脅せば折れるが通用しなかったので、今日になって、ニューヨークで温家宝が直接、会見で釈放を要求してきたのは、世界が注目し、首相である温家宝が直接、呼びかけることで、日本の非があるかのように世界にアピールしたいことと、温家宝が出てくれば、日本も要求を飲まざるを得ないであろうと、すなわち事態が中国有利に進むだろうと思っての行動なのでしょう。温家宝が中国国内でどんな立場だとか、中国国民の感情などは日本人にとっては関係ありません。菅政権としては得意技の「見守る」を続けて、粛々と国内法に沿って進めていけばいいのです。