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2010年04月19日(月) 腹案は徳之島


勝者は開戦前にまず勝利の算段を得てそれから事を起こす
敗者はまず事を始めてから、あとで偶然の勝利を求めるものである
                               (孫子)


首相「腹案」に痛烈な「ノー」…徳之島(読売新聞 4月19日)

沖縄の米軍普天間飛行場の移設受け入れをめぐり、鹿児島県・徳之島で
18日に開かれた反対集会には、予想を上回る島民約1万5000人が結集し、
鳩山首相の「腹案」に痛烈な「ノー」を突きつけた。

 首相にとって、徳之島は沖縄からの「県外移設」の切り札だったが、
地元の頭越しに甘い見通しのまま始まった検討は、頓挫がほぼ確実となった。

◆場当たり的

 そもそも徳之島案は、沖縄本島と距離的に近く、
約2000メートルの滑走路を持つ徳之島空港があることが発端で浮上した。
沖縄で「県内移設」への反発が強まる一方、米軍の抑止力維持のためには
沖縄から離れた地域への移設が難しく、鳩山政権内では
「徳之島なら米軍の理解を得られそうだ」といった楽観的な見通しが広がった。

 首相は、民主党の牧野聖修衆院議員(静岡1区選出)を通じた
同島関係者からの売り込みに飛びついたという。
周辺は「徳之島案は昨年末あたりから急に出てきた」と証言する。
だが、米軍の運用など安全保障上の観点から本格的に検討された形跡はほとんどなく、
場当たり的な感じはぬぐえない。「土地探しの不動産屋の感覚だった」
(民主党中堅議員)との批判も出始めている。

 ◆海兵隊ヘリ分散に米側難色◆

 政府の移設案は、普天間飛行場の海兵隊ヘリ(約60機)の5〜6割を
徳之島に移し、残りの部隊、施設を沖縄県名護市に広がる
米軍キャンプ・シュワブ陸上部などに「分散移設」することが柱だ。
ただ、分散移設は軍事運用面で問題が多く、米国が受け入れる可能性は極めて低い。

さらなる難題は、徳之島と沖縄本島の距離が約200キロ・メートルあることだ。
ヘリ部隊が沖縄の陸上部隊と訓練するには片道約1時間以上、
オスプレイでも片道40分余りかけて往復しなければならない。

 米軍筋は「陸上部隊とヘリ部隊が共同訓練を恒常的に行い、
有事に即応するためには、片道20〜30分の距離が限界だ」と話す。
キース・スタルダー太平洋海兵隊司令官は本紙の取材に
「東京に住んでいたら大阪に車を置かないだろう。
ヘリと海兵隊の関係も同じだ」と述べ、両部隊の分離は難しいと強調した。


普天間移設、徳之島に正式要請へ 地元は反発、難航必至(朝日新聞 4月19日)

鳩山政権は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として
検討している鹿児島県徳之島について、今月中にも県や同島の3町の首長に
正式に受け入れを要請する方向で調整に入った。
米側が地元の同意が交渉入りの前提との姿勢を崩していないため、
5月末までの決着のために、早期に地元との交渉を始める必要があると判断した。

 だが徳之島では18日、主催者発表で1万5千人が集まる大規模な反対集会が開かれ、
「移設に断固として反対する」とする決議を採択した。
伊仙町の大久保明町長が「政府が移設を打診してくれば、墓穴を掘る」と述べるなど、
徳之島、天城、伊仙の3町長はいずれも強く反発。
伊藤祐一郎県知事も反対を表明しており、難航は必至だ。


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徳之島で大規模な反対集会があった日に、

基地移設を正式要請するなんて最悪なタイミング。

しかも、普通、交渉事は最初に根回しが世界共通であり、

基地移設に関しても、水面下で首長、自治体レベルの話をして、

それから正式要請の手順を踏むべきなのに、

事前説明もせずに、いきなり要請すれば、

火に油を注ぐようなもので余計に不快感を与え反発を招くのは必然でしょう。

ホント、民主党は他人の神経を逆撫ですることに関しては天才的です。

アメリカは基地の分散には反対の立場ですし、

親切に「地元の合意無くば移設しない」と言っているのですから、

徳之島に限らず移設先に要請された地域の自治体や住民が簡単に合意するはずはありません。

後先考えずに出たとこ勝負に出る交渉下手なところもルーピーズと言われる所以です。


最後に素敵な音楽のご紹介。

ガガ様が日本の朝の番組で唄われた
「Poker Face」アコースティックバージョンです。
確かな声とバリエーション豊富なピアノ演奏をお楽しみください。
ちなみに朝なのでファッションは控えめ、でも頭にゾウさんが乗ってますけどね。



まつ毛の長さが7センチ







名塚元哉 |←ホームページ